2018年8月5日日曜日

2006年~2009年 米・実質株価の推移 (景気後退期)




上の最初のグラフは、2006年から2009年までの米国の景気後退期における、CPI-U(都市部の全消費者)の前年同月比の12ヶ月移動平均の推移と景気指標との関係を表したものです。
点線は、株式投資に適したCPIの上限と言われている、4%のラインです。
この時期は、リーマンショックの時期で、殆んどの期間で4%を下回っていたため、株式投資(ショート戦略)に適した時期でした。

上から二番目のグラフは、同じ期間での米・S&P500指数の名目値と実質値の推移です。
グラフ上、実線が名目値で、破線が実質値です。
インフレ率が低かったため、名目値と実質値の差は、相対的に小さかったと言えます。

上から三番目のグラフは、米国の過去のS&P500指数の名目値と実質値の上昇率を景気後退期毎に示したものです。
グラフ上、水色が名目上昇率で、紫色が実質上昇率です。
2006年から2009年までの米国の景気後退期においては、名目の上昇率は、マイナス31%だったのに対して、実質の上昇率は、マイナス38%となっています。
米国の過去7回の景気後退の中で、名目と実質の両方で、最小の上昇率となっています。

【注意事項】
1.当記事における景気後退期は、米国債イールドカーブに逆イールドが出現した時からCAB(化学活動バロメータ)の反転までの期間とし、NBERが発表している公式見解とは異なります。

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