2014年11月30日日曜日

世界の小麦需給 作付面積 1960年~2014年


米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2014年11月報告)に基づいて、世界の小麦の作付面積の推移を調べてみました。




上の最初のグラフは、1960年からの世界の小麦の作付面積の推移です。


1981年をピークに緩やかな減少傾向にあることが分かります。


上の二番目のグラフは、1960年を基準として、世界の小麦の作付面積と生産量の伸び率をプロットしています。
作付面積は、ほぼ、横ばいの中で、生産量は、三倍になっています。
これは、機械化や肥料の大量投入、農薬や種子の改良などによって、単位面積当たりの収穫量を大幅に拡大させた結果です。

2014/11/26 米国債イールドカーブ 2.39 ▼

2014年11月26日時点における米国債イールドカーブの90日移動平均は、2.39ポイントとなりました。
前回の測定時点(2014年10月28日)から、0.05ポイントの低下となりました。


注)
米国債イールドカーブ = 10年米国債利回り - 3ヶ月米国債利回り




上のチャートは、2004年1月2日からの米国債イールドカーブの90日移動平均の推移です

2014/3Q 米・農地価格 前年同期比 +0% ▼

米シカゴ連銀が発表した、2014年3Qの第7地区(中西部5州)の農地価格は、前年同期と、変わりませんでした。前期より3ポイントの低下です。


注)米・第7地区は、イリノイ州、インディアナ州、アイオワ州、ミシガン州、ウィスコンシン州の5つの州が含まれます。




上のグラフは、1963年1Qからの米・第7地区の農地価格の前年同期比の推移です。

2014年11月29日土曜日

2014/10 米・マネタリーベース 前月比 -0.8% ▼


FRBが発表した2014年10月の米国のマネタリーベースは、前月比0.8%の減少となりました。
2ヶ月連続の減少です。
また、前年同月比では、11.3%の増加となりました。


上の最初のグラフは、2014年1月からの米国のマネタリーベースの推移です。
二番目のグラフは、同じ期間でのマネタリーベースの前年同月比の推移です。




注)マネタリーベースとは、現金通貨と民間金融機関が保有する中央銀行預け金の合計のことです。

2014/10 商品騰落レシオ -16% ▼


世界銀行が公表している74種類の商品価格データから求めた、2014年10月の商品騰落レシオは、-16%となりました。
前月比4ポイントの低下です。


注)
商品騰落レシオとは、世界銀行が収集、公表している国際商品の価格の前年同月比を求めて、それが
プラスの商品数が全体に占める割合から、50ポイント引いた値です。


商品騰落レシオ = ( 商品価格の前年同月比がプラスの商品数 ÷ 全体の商品数 )×100% - 50%


即ち、全ての商品の価格が前年同月比で、プラスになれば、商品騰落レシオは、+50%となり、反対に、全ての商品の価格が前年同月比で、マイナスになれば、-50%となります。




上の最初のグラフは、1961年1月からの商品騰落レシオの推移です。


上の二番目のグラフは、2004年1月からの商品騰落レシオの推移です。


◆◆◆


商品騰落レシオが40%を超えた場合、その数か月後に、商品価格がピークアウトする傾向があります。
従って、そのような場合には、走行マイル数の減少といった実需の変化も併せて調べて、ポジションの変更につなげることが必要だと考えています。

2014/11 世界の綿花需給 在庫率 94.3% △

米農務省(USDA)が発表した、2014年11月の世界の綿花需給報告によると、2014/15年度の期末在庫率は、94.3%となりました。
前月より0.1ポイントの上昇です。


上のグラフは、1982/83年度からの世界の綿花需給における期末在庫率の推移です。


Production, Supply and Distribution Online=>cotton=>World Cotton Supply and Distribution =>DownLoad Files (1983年~直近)

2014年11月28日金曜日

2014/10 金属価格指数(実質) 65.92 ▼


2014年10月末時点で計算した2014年の金属価格指数(実質)は、65.92となりました。
前月の値より0.14ポイントの低下です。


上の最初のグラフは、1866年からの金属価格指数(実質)の推移です。


上の二番目のグラフは、1971年からの金属価格指数(実質)の推移です。



【金属価格指数(実質)】


・1850年を100とする。
・金、銀、プラチナ、銅、アルミニウム、鉛、亜鉛の価格から、物価変動分を除去し、実質価格を求めて、指数化したもの。
・構成比は、金(16%)、銀(10%)、プラチナ(10%)、銅(22%)、アルミニウム(22%)、鉛(10%)、亜鉛(10%)とする。


2014/11 世界の大豆需給 在庫率 31.6% ▼

米農務省が発表した世界の大豆需給報告(2014年11月報告)によると、2014/15年度の期末在庫率が、31.6%となりました。
前月より0.3ポイントの低下です。


上のグラフは、1975年からの世界の大豆需給における期末在庫率の推移です。


【2014/15年度】
供給量:312.06(+9.5%)
消費量:285.82(+5.1%)
需給バランス:△26.24
在庫量:90.28(+35.0%)
在庫率:31.6%(+7.0ポイント)


単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比


【需給】
生産量は、米国、ブラジルで収穫面積の増加と単収の上昇により共に史上最高となること、大豆がとうも
ろこしに比べ価格優位にあること等から、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。また、消
費量も中国、アルゼンチン等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期
末在庫率は前年度より上昇。


【価格】
2014年2月以降、米国の堅調な輸出需要に伴う需給の引き締まりやブラジルの高温・乾燥による作柄懸念から値を上げたものの、5月中旬以降、米国で生育に適した天候に恵まれたことから値を下げた。10月以降、大豆粕価格の上昇に伴ってやや値を戻し、現在は10ドル/bu台前半で推移。


【データ源泉】
米国農務省穀物等需給報告
AgManager・・・1975年~2000年
Production, Supply and Distribution Online=>Oilseeds=>World: Soybeans and Products Supply and Distribution =>DownLoad Files (2010年~直近)

2014/10 米・住宅販売レシオ 11.7 △

2014年10月の米国の住宅販売レシオは、11.7となりました。
 
中古住宅販売(年率)A:526万戸
新築住宅販売(年率)B:45.8万戸
住宅販売レシオ(=A/B):11.7


上のグラフは、1994年からの新築住宅販売と中古住宅販売を重ね合わせたもので、住宅バブル崩壊でギャップ(=住宅販売レシオ)が拡大していることを示しています。


拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Comments on October New Home Sales


平常時の住宅販売レシオは、6ポイント程度ですので、現在は、平常時の約2倍弱のギャップが存在していることになります。


これは、米国の住宅バブルの崩壊で、過剰な中古住宅在庫が発生し、その結果、割安となった中古住宅の販売が、新築住宅よりも優勢となったためです。


今後は、主に、新築住宅販売の増加によって、ギャップが解消に向かい、その間は、米国経済が堅調に推移するものと考えられます。

2014年11月27日木曜日

2014/10 米・新築住宅販売 年率45.8万戸 △



米・商務省が発表した2014年10月の米国の新築住宅販売は、季節調整済みで前月比0.7%増の年率45.8万戸となりました。




上のグラフは、米国の新築住宅に関する以下の推移です。(1963年~)
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数・・・緑色:未着工、青色:建設中、赤色:完工


拡大図は、以下のリンクを開いて、各グラフをクリックしてください。
New Home Sales at 458,000 Annual Rate in October

2014/10 米・個人消費支出(実質) +0.2% 前月比 △

米・商務省から、2014年10月の米国の個人消費支出が発表され、インフレ調整後の個人消費支出は、前月比0.2%増となりました。




【個別指標】


個人所得 +0.2%(前月比)
個人消費支出 +0.2%(前月比)
PCE価格指数 +1.4%(前年比)
コアPCE価格指数 +1.6%(前年比)

2014/11/3週 米・失業保険申請 31.3万件 △

米・労働省から2014年11月第3週の米国の新規失業保険申請件数が発表され、前週改定値から2.1万件増えて、31.3万件となりました。


新規申請件数の4週移動平均は、前週から6,250件増えて、29万4000件となりました。


上のグラフは、2000年からの米国の失業保険週間申請件数(四週移動平均)の推移です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Weekly Initial Unemployment Claims increased to 313,000

2014年11月26日水曜日

2014/9 東証住宅価格指数(首都圏) 82.17 △



東京証券取引所が発表した、2014年9月の東証住宅価格指数は、首都圏総合指数が、前月比0.22ポイント増の82.17ポイントとなりました。
2ヶ月ぶりの増加です。


首都圏総合指数の前年同月比では、5.29%増となり、16か月連続の増加となりました。




上の最初のグラフは、1993年6月からの東証住宅価格指数の首都圏総合指数の推移です。


上の二番目のグラフは、2004年1月からの東証住宅価格指数の首都圏総合指数の推移です。


上の三番目のグラフは、1994年6月からの東証住宅価格指数の首都圏総合指数の前年同月比の推移です。


注)
東証住宅価格指数とは、首都圏の中古マンションに関して、財団法人東日本不動産流通機構に登録された成約情報を活用し、同一物件の価格変化に基づいて算出された指数です。

2014/10 エネルギー価格指数(実質) 368.82 ▼


2014年10月末時点で計算した2014年のエネルギー価格指数(実質)は、368.82となりました。
前月の値から、5.79ポイントの低下です。


上の最初のグラフは、1901年からのエネルギー価格指数(実質)の推移です。


二番目のグラフは、1971年からのエネルギー価格指数(実質)の推移です。



【エネルギー価格指数(実質)の構成比】
・WTI・・・95%
・米国内天然ガス価格・・・5%


【データ源泉】
1901年~2012年
EIA Crude Oil
EIA Natural Gas...Well head price
2013年~2014年
IMF Primary Commodity Prices

2014/10 米・M2 前月比 +0.3% =>

FRBが発表した2014年10月の米国の季節調整後マネーサプライ(M2)は、前月比0.3%増となりました。
前年同月比では、5.6%の増加です。


上のグラフは、2004年1月からの、米国の季節調整後マネーサプライ(M2)の前年同月比の推移です。
M2SL


2014/9 米・住宅価格指数 +0.3% 前月比 △


米S&P社から、2014年9月の米国の住宅価格指数(ケースシラー指数、20都市圏)が発表され、季節調整後で前月比0.3%の上昇となりました。


季節調整済みの対前年比では、4.9%増となっています。




上の最初のグラフは、1987年からのケースシラー指数(名目、季節調整後)の推移です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数、黄色い線が、国内市場指数です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Case-Shiller: National House Price Index increased 4.8% year-over-year in September


上の二番目のグラフは、ケースシラー指数(名目、季節調整後)の対前年比の推移です。


◆◆◆


米国の住宅価格の上昇率が鈍化してきました。
今後も、しばらく、同様の傾向が続くことが予想されます。

2014年11月25日火曜日

2014/10 農産物価格指数(実質) 215.68 ▼


2014年10月末時点で計算した2014年の農産物価格指数(実質)は、215.68となりました。
前月の値から3.94ポイントの低下です。


上の最初のグラフは、1866年からの農産物価格指数(実質)の推移です。


上の二番目のグラフは、1971年からの農産物価格指数(実質)の推移です。


【農産物価格指数(実質)】
・1866年を100とする。
・トウモロコシ、大豆、小麦、綿花、砂糖、コーヒーの価格から、物価変動分を除去し、実質価格を求めて、指数化したもの。
・構成比は、トウモロコシ(22%)、大豆(22%)、小麦(22%)、綿花(22%)、砂糖(6%)、コーヒー(6%)とする。




【注意】
・直近データは、暦年平均。それ以前のデータは、穀物年度での平均。

2014/11 FRB総資産 対GNP比 25.7%

2014年11月19日の週におけるFRBの総資産は、4兆5464億ドルとなり、GNPとの比率で、25.7%となりました。


上のグラフは、1929年から2014年までの、米国のGNPに対するFRB総資産の比率の推移です。
注)
直近年のGNPは、四半期の名目GDP伸び率を年率に換算し、前年のGNPに乗じて、求めています。


【米国の名目GNP、季節調整前】
GNPA


【FRB総資産】
1914年~2001年・・・Annual Report of the Board of Governors of the Federal Reserve System
2002年~前年・・・WALCL
直近・・・FRB Current Release


【米国の名目GDP、季節調整前】
GDP


◆◆◆


1930年代にFRB総資産のGNP比が上昇しているのは、大恐慌後の不況に対応して、積極的な金融緩和を行っていた結果です。
一旦、減少に転じたGNP比が、1940年代に入って上昇しているのは、第二次世界大戦の戦費調達のために、FRBが米国債を引き受けた影響です。
直近の急上昇は、FRBが量的緩和策により、米国債や住宅ローン債権を買い入れた結果です。

2014/11 世界のコメ需給 在庫率 20.4% ▼

米農務省が発表した世界のコメ需給報告(2014年11月報告)によると、2014/15年度の期末在庫率は、20.4%となりました。
前月より、1.2ポイントの低下です。

上のグラフは、1973年からの世界のコメ需給における期末在庫率の推移です。

【2014/15年度】
供給量:475.05(-0.3%)
消費量:482.95(+0.6%)
需給バランス:▲7.9
期末在庫量:98.56(-7.4%)
期末在庫率:20.4%(-1.8ポイント)

単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【需給】
生産量は、中国、インドネシア、米国等で増加するものの、インドでモンスーン到来の遅れによる作付遅延から収穫面積減少が見込まれ減少することから、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量は中国、インド等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。

【価格】
2013年1月以降、輸出向け供給量の引き締まりから価格は堅調に推移したものの、2月以降、タイにおける政府在庫の放出や輸出需要の動きが鈍いこと等により、500ドル/トン半ばから後半で推移し、8月中旬以降にも政府在庫の放出により400ドル/トン前半で推移。

2014年3月以降、タイにおける再度の政府在庫の放出により値を下げたものの、5月末以降、タイが政府在庫の数量や品質を検査するために放出を一時停止したため、現在は400ドル/トン半ばで推移。

【データ源泉】
米国農務省穀物等需給報告
World Rice Supply & Demand - schwieterman inc(1984年)
USDA Grain: World Markets and Trade(1985年~)
Production, Supply and Distribution Online=>Grains=>World Rice Production, Consumption, and Stocks=>DownLoad Files (2010年~直近)

◆◆◆

コメの世界需給が急速にタイト化してきました。

2014年11月24日月曜日

2014/9 米国債・海外保有残高 -0.1% 前月比 ▼

米財務省から、2014年9月末時点での海外保有分の米国債残高が発表され、6兆604億ドルとなりました。前月比で、0.1%の減少でした。
前年同月比では、7.2%の増加でした。


順位の変動は、有りませんでした。
上のグラフは、上位10か国の国別の米国債保有額を表しています。
紺色が直近、赤色が前月、緑色が前年同月の値を示しています。


2014/11 世界のコーン需給 在庫率 19.7% △


米・農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2014年11月報告)によると、2014/15年度の期末在庫率は、19.7%となりました。
前月比0.1ポイントの上昇です。


上の最初のグラフは、1960年からの世界のトウモロコシの期末在庫率の推移です。

上の二番目のグラフは、期末在庫率から求めた1960年からの世界のトウモロコシの需給逼迫率の推移です。

注)
需給逼迫率 = ( 期末在庫率 - 25% )× (-1)


生産量:990.32(+0.1%)
消費量:971.81(+1.9%)
需給バランス:△18.51
期末在庫量:191.50(+10.7%)
期末在庫率:19.7%(+1.6ポイント)
単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【需給】
生産量は、ウクライナで通貨安に伴う資材コストの上昇による単収低下及び晩夏の高温・乾燥から減少、中国、ブラジル等でも減少するものの、米国で記録的な高単収、EU で7 月の豊富な降雨量と生育に適した気温により増加すること等から、世界全体では史上最高となる見込み。また、消費量も米国、中国等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。

【価格】
2013年11月以降、米国環境保護局のエタノール向け使用義務量の引き下げ提案や、収穫が終
了し米国産とうもろこしの大豊作が確定的となったことから4ドル/BU台前半まで低下した。

2014年1月半ば以降、堅調な輸出需要や2月下旬のウクライナ情勢悪化による同国の供給減少懸念に加え、米国コーンベルト北部での低温多雨による作付遅延懸念等から5ドル/bu前後に上昇した。

5月以降、米国で生育に適した天候に恵まれたことから値を下げたものの、10月以降、大豆/大豆粕価格の上昇等に追随してやや値を戻し、現在は3ドル/bu台半ばで推移。

2014/11/3週 日本の倒産 大型 0 中小規模 5

2014年11月第3週の日本の大型倒産(負債200億円以上)は、有りませんでした。
14週連続で大型倒産が発生しませんでした。


負債200億円未満の中小規模の倒産は、5件でした。
TDB


中小規模の倒産の中で最大の負債額は、小路建設株式会社の47億円でした。

2014/11/3週 黒点数 95=>66 Max:95 Min:64

2014年11月第3週の黒点情報・・・黒点数は、66まで減少。






2014/11/18 11:55 2209群のフレア活動は弱まっています。太陽風はやや高速です。
2014/11/19 12:00 2209黒点群は穏やかになっています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。
2014/11/20 13:30 太陽風は平均的な状態で、磁気圏では小規模の変化が発生しています。
2014/11/21 12:42 太陽風磁場が南寄りで、磁気圏も活動的です。スウェーデンのオーロラをどうぞ。
2014/11/22 11:43 太陽風磁場の南寄りが続き、磁気圏も活動的です。
2014/11/23 11:39 2209黒点群で小規模フレアが続いています。

2014年11月23日日曜日

2014/10 商品価格指数(実質) 715.13 ▼


2014年10月末時点で計算した2014年の商品価格指数(実質)は、715.13となりました。
前月末時点から、10.18ポイントの低下です。
3ヶ月連続の低下です。


上の最初のグラフは、1866年からの商品価格指数(実質)の推移です。


二番目のグラフは、1971年からの同指数の推移です。




【商品価格指数構成比】
・農産物価格指数・・・35%
・エネルギー価格指数・・・44%
・金属価格指数・・・21%

2014/11 世界の小麦需給 在庫率 27.1% △

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2014年11月報告)によると、2014/15年度の期末在庫率は、27.1%となりました。
前月から0.1ポイントの上昇です。




上のグラフは、1960年からの世界の小麦の期末在庫率の推移です。


供給量:719.86(+0.7%)
消費量:712.69(+1.3%)
需給バランス:△7.17
期末在庫量:192.90(+3.9%)
期末在庫率:27.1%(+0.7ポイント)


単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年度比


【需給】
生産量は、米国で乾燥及び4月の低温、豪州南東部で10 月の乾燥の影響により減少、カナダ等でも減少するものの、EU で春から初夏にかけての好天による増加、ロシア、中国の単収上昇等から、世界全体では史上最高となる見込み。また、消費量もEU 等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。


【価格】
カナダの史上最高の生産量見込み、豪州の生産量の上方修正等による世界的に豊富な供給量見込みや米国産の低調な輸出需要等から2014年1月には5ドル/bu台に値を下げた。


2014年2月以降、米国大平原南部の寒波による凍害や乾燥型の天候による冬小麦の作柄悪化懸念、ウクライナ情勢悪化による同国の供給減少懸念から7ドル/bu台前半まで値を上げたものの、5月以降、世界在庫が潤沢であること、更に6月中旬以降は、割高な米国産の輸出需要が弱含みであること及び米国産冬小麦の順調な収穫進展等から値を下げた。10月以降、大豆/大豆粕価格の上昇等に追随してやや値を戻し、現在は5ドル/bu台前半で推移。

2014/10 首都圏マンション平米単価 63.8万円 ▼

民間の不動産経済研究所から、2014年10月の首都圏マンション平米単価が発表され、前月比2.7万円減の、1平米当たり63.8万円となりました。
前年同月比でも、10.3%の減少です。


首都圏マンション平米単価の12ヶ月移動平均は、前月比0.6ポイント低下して、1平米当たり70.8万円となりました。
2か月連続の低下です。




上のグラフは、2005年12月からの首都圏マンション平米単価の12カ月移動平均の推移です。


見易さのために、縦軸の初期値を50万円に設定しています。

2014年11月22日土曜日

2014/10 JR貨物 化学薬品輸送量 -11.8% 前年同月比 ▼

JR貨物が発表した、2014年10月の化学薬品のコンテナ輸送量は、前年同月比11.8%減の11.2万トンとなりました。
13か月ぶりの前年同月比マイナスです。


化学薬品のコンテナ輸送量の12ヶ月移動平均は、前月比1250トン減の12.49万トンとなり、こちらも、13ヶ月ぶりの減少となりました。




上のグラフは、2004年7月からのJR貨物の化学薬品のコンテナ輸送量の推移です。
トレンドを明らかにするために、12ヶ月移動平均をプロットしています。
また、見易さのために、縦軸の初期値を10万トンに設定してあります。


◆◆◆


10月に入って、急速に製造業の景況感が悪化しているようです。

2014/10 首都圏マンション発売戸数 前年同月比 -10.9% △

民間の不動産経済研究所が発表した、2014年10月の首都圏マンション発売戸数は、前年同月比10.9%減の3,125戸となりました。
9ヶ月連続の減少です。


首都圏マンション発売戸数の12ヶ月移動平均は、前月比0.8%減の3,787戸となりました。
こちらも、9ヶ月連続の減少です。




上のグラフは、2005年12月からの首都圏マンション発売戸数の推移です。
トレンドを分かりやすくするために、12カ月移動平均をプロットしています。


◆◆◆


やや、下げ止まりの兆候が見られます。

2014/10 米CPI 総合指数(季節調整前) +1.66% 前年同月比 =>


米労働省が発表した2014年10月の米消費者物価指数(CPI)統計によると、季節調整前の総合指数の前年同月比は、前月と変わらず、1.66%増となりました。


直近の景気循環の底である2009年6月からの前年同月比の平均も、前月と変わらず、1.78%となりました。




上の最初のグラフは、2004年1月からの季節調整前のCPI総合指数の推移です。
見易さのために、縦軸の初期値を170に設定しています。


上の二番目のグラフは、2004年1月からの季節調整前のCPI総合指数の前年同月比の推移です。

2014年11月21日金曜日

2014/10 米CPI 総合指数(季節調整済み) +0.0% 前月比 ▼

米・労働省が2014年10月の米消費者物価指数(CPI)統計を発表し、総合指数(季節調整済み)は、前月と変わりませんでした。

また、食品とエネルギーを除くコア指数は、前月比0.2%増となりました。


上のグラフは、1990年からの各CPI指数の前年比の推移です。
赤色がコアCPI指数、緑色がコアPCE指数、黄色がクリーブランド連銀が算出しているCPI-Median(中間値)、青色が同じくクリーブランド連銀のTrimmed-Mean CPI (刈り込み平均 CPI) です。

拡大図は、以下のリンクを開いてグラフをクリックしてください。
Key Measures Show Low Inflation in October

【各CPI指数の前年比】
CPI-Median : +2.3% △
Trimmed-mean CPI : +1.9% =>
Core CPI : +1.8% △
Core PCE : +1.5% =>

◆◆◆

やや、インフレ気味になってきましたが、米国の主なインフレ指標は、概ね、FRBの目標である2%の範囲内にあります

2014/10 米・中古住宅販売 年率526万戸 △



全米リアルター協会(NAR)から、2014年10月の米国の中古住宅販売と中古住宅在庫が発表され、中古住宅販売戸数は、前月より1.5%増加し、季節調整済みの年率換算で526万戸となりました。
中古住宅在庫は、前月より2.6%減って、222万戸となりました。




上のグラフは、米国の中古住宅に関する以下の推移です。
・販売戸数(1994年より)
・在庫戸数(2001年より)
・在庫戸数の前年同月比(青線)と販売に対する在庫比率(赤線)(2001年より)


拡大図は、以下のリンクを開いて、各グラフをクリックしてください。
Existing Home Sales in October: 5.26 million SAAR, Inventory up 5.2% Year-over-year


中古住宅在庫は、現在の販売ペースでは、5.1ヶ月分となり、前月から0.2か月分減少しました。過去の平均である6ヶ月よりやや低い水準です。


中古住宅在庫の前年同月比は、5.1%増となり、12ヶ月連続で増加していますが、増加ペースは、頭打ちになってきました。


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米国の住宅在庫が適正水準まで増えていることから、住宅市場の正常化が進んでいることが分かります。

2014/11/2週 米・失業保険申請 29.1万件 ▼

米・労働省から2014年11月第2週の米国の新規失業保険申請件数が発表され、前週改定値から0.2万件減って、29.1万件となりました。

新規申請件数の4週移動平均は、前週から1,750件増えて、28万7500件となりました。

上のグラフは、2000年からの米国の失業保険週間申請件数(四週移動平均)の推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
CPI unchanged in October; Weekly Initial Unemployment Claims at 291,000

2014年11月20日木曜日

2014/10 首都圏マンション契約率 63.3% ▼


民間の不動産経済研究所から、2014年10月の首都圏マンション契約率が発表され、前月から8.3ポイント減の、63.3%となりました。
2ヶ月ぶりの低下です。
また、好不調の分かれ目とされる70%を、2カ月ぶりに下回りました。


首都圏マンション契約率の12ヶ月移動平均は、前月より1.36ポイント減の76.09ポイントとなりました。こちらは、3ヶ月連続の減少です。




上の最初のグラフは、1994年12月からの首都圏マンション契約率(12ヶ月移動平均)の推移です。


上の二番目のグラフは、2004年1月からの首都圏マンション契約率(12ヶ月移動平均)の推移です。


どちらのグラフも、見易さのために、縦軸の初期値を50%に設定しています。


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首都圏マンション契約率の推移から判定すると、日本は、景気後退に向かいつつあるか、あるいは、既に、景気後退に入っている可能性が高くなってきました。

2014/10 米・建築請求指数 53.7 ▼

米国建築家協会(AIA)から、2014年10月の米国の非住宅建設ABI指数(建築請求指数)が
発表され、前月から1.5ポイント減の53.7ポイントとなりました。


強気と弱気の分かれ目である50ポイントを、6ヶ月連続で上回りました。


上のグラフは、1996年からのABI指数(建築請求指数)の推移です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
AIA: Architecture Billings Index shows slower expansion in October


ABI指数(建築請求指数)は、非住宅部門(ホテル、オフィスビル、学校、病院など)の建築活動の先行指標です。


商業用ビルのデザインなどの請求増減を調査したもので、商業用不動産の9~12カ月後の建築活動を示す先行指標とされています。


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AIAによると、非商業団体や地方政府からの建築請求が増えているとのことです。

2014/10 米・住宅着工件数 年率 100.9万戸 ▼

米・商務省が発表した2014年10月の米国の住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で前月比
2.8%減の100.9万戸となりました。




上のグラフは、1968年からの住宅着工件数の推移で、青い線が一戸建ての件数、赤い線が全体の件数です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、二番目のグラフをクリックしてください。
Housing Starts decrease to 1.009 Million Annual Rate in October


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集合住宅の着工が減少していますが、許可は大幅に増加していることから、11月は増加に転じると予想されます。
また、重要な一戸建て住宅は、増加となっています。

2014年11月19日水曜日

2014/3Q 民間住宅投資のGDP比(速報値) 2.5% ▼

内閣府が発表した日本の2014年3QのGDP(速報値)によると、民間住宅投資の実質GDPに占める割合は、前期比0.2ポイント減の、2.5%となりました。




上のグラフは、1994年1Qからの日本の民間住宅投資の実質GDP(季節調整済み)に占める比率の推移です。