2014年9月30日火曜日

2014/8 商品騰落レシオ -4% ▼


世界銀行の商品価格データから求めた、2014年8月の商品騰落レシオは、-4%となりました。
前月比7ポイントの減少です。


注)
商品騰落レシオとは、世界銀行が収集、公表している国際商品の価格の前年同月比を求めて、それが
プラスの商品数が全体に占める割合から、50ポイント引いた値です。


商品騰落レシオ = ( 商品価格の前年同月比がプラスの商品数 ÷ 全体の商品数 )×100% - 50%


即ち、全ての商品の価格が前年同月比で、プラスになれば、商品騰落レシオは、+50%となり、反対に、全ての商品の価格が前年同月比で、マイナスになれば、-50%となります。


現時点で、世界銀行が収集・公表している商品価格データの数は、74種類となっています。




上の最初のグラフは、1961年1月からの商品騰落レシオの推移です。


上の二番目のグラフは、2004年1月からの商品騰落レシオの推移です。

◆◆◆


例えば、商品騰落レシオが、40%を超えている場合、需給を無視して、商品が買われ、過熱感が高い状態にあると言えます。
このような状況では、自動車走行マイル数などを見て、実需の減少が観測されれば、価格の下落が近いことが察知出来ます。

2014/2Q 日本の公的債務 +0.3% 前期比 ▼

日本銀行が発表した資金循環表によると、2014年2Q末の日本の公的債務(注)の残高は、前期比0.3%増の、1154兆3913億円となりました。
前年同期比では、2.9%の増加です。


注)
日本の公的債務=(国庫短期証券+国債・財融債+政府機関債+地方債)の各残高合計




上のグラフは、1997年4Qからの日本の公的債務の種類別推移です。

2014/8 米・個人消費支出(実質) +0.5% 前月比 △

米・商務省から、2014年8月の米国の個人消費支出が発表され、インフレ調整後の個人消費支出は、前月比0.5%増となりました。
また、貯蓄率は、5.4%に低下しました。




【個別指標】


個人所得 +0.3%(前月比)
個人消費支出 +0.5%(前月比)
個人貯蓄率 5.4%
PCE価格指数 +1.5%(前年比)
コアPCE価格指数 +1.5%(前年比)

2014年9月29日月曜日

2014/2Q 米・政府債務残高 GDP比 101.8% ▼

2014年2Q末時点の米連邦政府債務残高の名目GDPに対する比率は、前期末比1.5ポイント減の101.8%となりました。
過去最大の値です。


また、前年同期比では、1.0ポイントの増加となりました。


上のグラフは、1966年1Qからの米国の政府債務残高の名目GDPに対する比率の推移です。
GFDEBTN
GDP

2014/9/4週 日本の倒産 大型 0 中小規模 2

2014年9月第4週の日本の大型倒産(負債200億円以上)は、有りませんでした。
6週連続で大型倒産が発生しませんでした。


負債200億円未満の中小規模の倒産は、2件でした。
TDB


中小規模の倒産の中で最大の負債額は、東中国開発株式会社の36億円でした。

2014/9/4週 黒点数 87=>200 Max:203 Min:76

2014年9月第4週の黒点情報・・・黒点数は、200に急増






2014/ 9/24 12:26 太陽風磁場が南向きになり、オーロラが活発になっています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
2014/ 9/25 11:57 太陽風磁場は南寄りが続き、磁気圏も活発です。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
2014/ 9/26 12:30 太陽風はやや高速の風が続いています。
2014/ 9/27 12:04 太陽の東端で大規模な噴出が発生しています。太陽風はやや高速です。
2014/ 9/28 09:30 太陽風は平均的な速度に下がっています。M1の中規模フレアが発生しました。
2014/ 9/29 12:11 M5.1、M1.0と中規模フレアが2回起きました。太陽風はやや低速です。

2014年9月28日日曜日

日米中 株式時価総額のGDP比の推移 1988年~2012年

上のグラフは、1988年から2012年までの日本、米国、中国の株式時価総額のGDPに対する比率の推移です。青色の帯は、米国の景気後退期間です。
注)中国は、1991年から。




この指標は、バフェットも注目しているとのことです。
金融とか日記とかネタとかいろいろ


◆◆◆


1989年は、日本のバブル経済のピークで、日本の株式時価総額のGDP比は、146%に達しています。
1999年は、米国のドットコムバブルのピークで、米国の株式時価総額のGDP比は、172%に達しています。
2007年は、米国の住宅バブルのピークで、中国の株式時価総額のGDP比は、178%に達しています。


グラフのように、この指標のピークアウトは、米国の景気後退に、1年~2年先行しており、景気後退の先行指標として、注目すべきかもしれません。


米国の長期(1924年~2012年)での株式時価総額対GDP比は、以下のブログを参照してください。


2014/9 世界の綿花需給 在庫率 94.8% △

米農務省(USDA)が発表した、2014年9月の世界の綿花需給報告によると、2014/15年度の期末在庫率は、94.8%となりました。
前月より0.9ポイントの上昇です。


上のグラフは、1982/83年度からの世界の綿花需給における期末在庫率の推移です。


Production, Supply and Distribution Online=>cotton=>World Cotton Supply and Distribution =>DownLoad Files (1983年~直近)

2014/8 米・化学活動バロメーター 97.1 ▼


米国化学評議会から発表された、2014年9月の化学活動バロメーター(CAB)は、前月とほぼ変わらず、97.1ポイントとなりました。
前年同月比では、3.4%の増加です。


同月のCABの3か月移動平均は、前月から0.1ポイント増の、97.1ポイントとなりました。


【取得方法】
Chemical Activity Barometerでユーザー登録。
月次報告メール→Press Release閲覧
または
Chemical Activity BarometerでChemical Activity Barometer vs. Industrial Production をクリック→Download Full Datasetをクリック→氏名など必要事項を記入してダウンロード


上の最初のグラフは、1919年3月からの化学活動バロメーターの3か月移動平均の推移です。


上の二番目のグラフは、2004年1月からの化学活動バロメーターの3か月移動平均の推移です。
見易さのために、縦軸の初期値を、60ポイントに設定しています。


注)
化学活動バロメーターは、米国の化学工業業界の活動状況を示す指標で、景気のピークに対して、平均8ヶ月先行し、景気のボトムに対して、平均4ヶ月先行すると言われています。


グラフを見ると、化学活動バロメーター(CAB)は、特に、米国の景気後退の終了に対する先行指標として、優れていると言えます。

2014年9月27日土曜日

2014/8 金属価格指数(実質) 65.99 △


2014年8月末時点で計算した2014年の金属価格指数(実質)は、65.99となりました。
前月の値より0.42ポイントの上昇です。

上の最初のグラフは、1866年からの金属価格指数(実質)の推移です。

上の二番目のグラフは、1971年からの金属価格指数(実質)の推移です。


【金属価格指数(実質)】

・1850年を100とする。
・金、銀、プラチナ、銅、アルミニウム、鉛、亜鉛の価格から、物価変動分を除去し、実質価格を求めて、指数化したもの。
・構成比は、金(16%)、銀(10%)、プラチナ(10%)、銅(22%)、アルミニウム(22%)、鉛(10%)、亜鉛(10%)とする。


2014/9 世界の大豆需給 在庫率 31.6% △

米農務省が発表した世界の大豆需給報告(2014月9月報告)によると、2014/15年度の期末在庫率が、31.6%となりました。
前月より1.4ポイントの上昇です。


上のグラフは、1975年からの世界の大豆需給における期末在庫率の推移です。


【2014/15年度】
供給量:311.13(+9.9%)
消費量:284.98(+5.9%)
需給バランス:△26.15
在庫量:90.17(+34.8%)
在庫率:31.6%(+6.8ポイント)


単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比


【需給】
生産量は、米国、ブラジルで収穫面積の増加と単収の上昇により共に史上最高となること、大豆がとうも
ろこしに比べ価格優位にあること等から、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。また、消
費量も中国、米国等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期
末在庫率は前年度より上昇。


【価格】
2014年2月以降、米国の堅調な輸出需要に伴う需給の引き締まりやブラジルの高温・乾燥による作柄懸念から値を上げたものの、5月中旬以降、米国で生育に適した天候に恵まれたことから値を下げ、現在は10ドル/bu後半で推移。


【データ源泉】
米国農務省穀物等需給報告
AgManager・・・1975年~2000年
Production, Supply and Distribution Online=>Oilseeds=>World: Soybeans and Products Supply and Distribution =>DownLoad Files (2010年~直近)

2014/9/24 米・非金融レバレッジ量リスク指数 -0.96 =>


米シカゴ連銀より、2014年9月19日付の非金融レバレッジ量指数(NFCI)が発表され、同リスク指数は、前月(2014年8月22日付)と変わらず、-0.96ポイントとなりました。


上の最初のチャートは、1973年1月5日からの非金融レバレッジ量リスク指数の推移です。


上の二番目のチャートは、2003年12月31日からの非金融レバレッジ量リスク指数の推移です。




シカゴ連銀の非金融レバレッジ量は、金融システムへのストレスを測定するために用いられ、金融危機の先行指標として有効であると言われています。


同指数は、プラス方向が金融に対して、引き締め圧力がかかっている状態で、マイナス方向は、金融が緩和的になっている状態を示しています。

2014年9月26日金曜日

2014/8 エネルギー価格指数(実質) 378.08 ▼


2014年8月末時点で計算した2014年のエネルギー価格指数(実質)は、378.08となりました。
前月の値から、2.97ポイントの低下です。


上の最初のグラフは、1901年からのエネルギー価格指数(実質)の推移です。


二番目のグラフは、1971年からのエネルギー価格指数(実質)の推移です。



【エネルギー価格指数(実質)の構成比】
・WTI・・・95%
・米国内天然ガス価格・・・5%


【データ源泉】
1901年~2012年
EIA Crude Oil
EIA Natural Gas...Well head price
2013年~2014年
IMF Primary Commodity Prices

2014/9 世界のコメ需給 在庫率 21.8% ▼

米農務省が発表した世界のコメ需給報告(2014年9月報告)によると、2014/15年度の期末在庫率は、21.8%となりました。
前月より、0.1ポイントの低下です。


上のグラフは、1973年からの世界のコメ需給における期末在庫率の推移です。


【2014/15年度】
供給量:476.98(+0.2%)
消費量:481.83(+1.2%)
需給バランス:▲4.85
期末在庫量:105.13(-4.4%)
期末在庫率:21.8%(-1.3ポイント)


単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比


【需給】
生産量は、インドでモンスーン到来の遅れによる作付遅延から収穫面積減少が見込まれ減少するものの、中国、米国等で増加することから、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。また、消費量も中国、インド等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。


【価格】
2013年1月以降、輸出向け供給量の引き締まりから価格は堅調に推移したものの、2月以降、タイにおける政府在庫の放出や輸出需要の動きが鈍いこと等により、500ドル/トン半ばから後半で推移し、8月中旬以降にも政府在庫の放出により400ドル/トン半ばまで低下した。


2014年3月以降、タイにおける再度の政府在庫の放出により値を下げたものの、5月末以降、タイが政府在庫の数量や品質を検査するために放出を一時停止したため、現在は400ドル/トン半ばで推移。


【データ源泉】
米国農務省穀物等需給報告
World Rice Supply & Demand - schwieterman inc(1984年)
USDA Grain: World Markets and Trade(1985年~)
Production, Supply and Distribution Online=>Grains=>World Rice Production, Consumption, and Stocks=>DownLoad Files (2010年~直近)

2014/9/24 米国債イールドカーブ 2.49 ▼

2014年9月24日時点における米国債イールドカーブの90日移動平均は、2.49ポイントとなりました。
前回の測定時点(2014年8月28日)から、0.02ポイントの低下となりました。


注)
米国債イールドカーブ = 10年米国債利回り - 3ヶ月米国債利回り




上のチャートは、2004年1月2日からの米国債イールドカーブの90日移動平均の推移です。

2014/9/3週 米・失業保険申請 29.3万件 △

米・労働省から2014年9月第3週の米国の新規失業保険申請件数が発表され、前週改定値から1.2万件増えて、29.3万件となりました。


新規申請件数の4週移動平均は、前週から1,250件減って、29万8500件となりました。


上のグラフは、1971年からの米国の失業保険週間申請件数(四週移動平均)の推移です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Weekly Initial Unemployment Claims increase to 293,000

2014年9月25日木曜日

2014/8 米・住宅販売レシオ 10.0 ▼

2014年8月の米国の住宅販売レシオは、10.0となりました。
 
中古住宅販売(年率)A:505万戸
新築住宅販売(年率)B:50.4万戸
住宅販売レシオ(=A/B):10.0


上のグラフは、1994年からの新築住宅販売と中古住宅販売を重ね合わせたもので、住宅バブル崩壊でギャップ(=住宅販売レシオ)が拡大していることを示しています。


拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Comments on New Home Sales


平常時の住宅販売レシオは、6ポイント程度ですので、現在は、平常時の約2倍弱のギャップが存在していることになります。


これは、米国の住宅バブルの崩壊で、過剰な中古住宅在庫が発生し、その結果、割安となった中古住宅の販売が、新築住宅よりも優勢となったためです。


今後は、主に、新築住宅販売の増加によって、ギャップが解消に向かい、その間は、米国経済が堅調に推移するものと考えられます。

2014/8 米・建築請求指数 53.0 ▼

米国建築家協会(AIA)から、2014年8月の米国の非住宅建設ABI指数(建築請求指数)が
発表され、前月から2.8ポイント減の53.0ポイントとなりました。


強気と弱気の分かれ目である50ポイントを、4ヶ月連続で上回りました。


上のグラフは、1996年からのABI指数(建築請求指数)の推移です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
AIA: "Architecture Billings Index Exhibits Continued Strength" in August


ABI指数(建築請求指数)は、非住宅部門(ホテル、オフィスビル、学校、病院など)の建築活動の先行指標です。


商業用ビルのデザインなどの請求増減を調査したもので、商業用不動産の9~12カ月後の建築活動を示す先行指標とされています。

2014/8 米・新築住宅販売 年率50.4万戸 △



米・商務省が発表した2014年8月の米国の新築住宅販売は、季節調整済みで前月比18%増の年率50.4万戸となりました。




上のグラフは、米国の新築住宅に関する以下の推移です。(1963年~)
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数・・・緑色:未着工、青色:建設中、赤色:完工


拡大図は、以下のリンクを開いて、各グラフをクリックしてください。
New Home Sales increase to 504,000 Annual Rate in August, Highest Sales Rate since May 2008


◆◆◆


7月の住宅販売戸数は、上方修正され、6月は下方修正されました。

2014年9月24日水曜日

2014/2Q 米・政府債務残高 +5.3% 前年同期比 △


2014年2Q末時点の米連邦政府債務残高は、前期末比0.2%増の17兆6326億ドルとなりました。
前年同期比では、5.3%の増加となりました。


上の最初のグラフは、1970年1Qからの米国の政府債務残高の推移です。
GFDEBTN


上の二番目のグラフは、2004年1Qからの米国の政府債務残高の推移です。

2014/8 農産物価格指数(実質) 223.94 ▼


2014年8月末時点で計算した2014年の農産物価格指数(実質)は、223.94となりました。
前月の値から3.86ポイントの低下です。


上の最初のグラフは、1866年からの農産物価格指数(実質)の推移です。


上の二番目のグラフは、1971年からの農産物価格指数(実質)の推移です。


【農産物価格指数(実質)】
・1866年を100とする。
・トウモロコシ、大豆、小麦、綿花、砂糖、コーヒーの価格から、物価変動分を除去し、実質価格を求めて、指数化したもの。
・構成比は、トウモロコシ(22%)、大豆(22%)、小麦(22%)、綿花(22%)、砂糖(6%)、コーヒー(6%)とする。




【注意】
・直近データは、暦年平均。それ以前のデータは、穀物年度での平均。

2014/9 世界のコーン需給 在庫率 19.6% △

米・農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2014年9月報告)によると、2014/15年度の期末在庫率は、19.6%となりました。
前月より0.2ポイントの上昇です。




上のグラフは、1960年からの世界のトウモロコシの期末在庫率の推移です。


生産量:987.52(+0.1%)
消費量:970.69(+2.0%)
需給バランス:△16.83
期末在庫量:189.91(+9.7%)
期末在庫率:19.6%(+1.4ポイント)
単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比


【需給】
生産量は、ウクライナで通貨安に伴う資材コストの上昇による単収低下及び高温・乾燥から減少、ブラジル等でも減少するものの、EU で7 月の豊富な降雨量と好ましい気温、米国で記録的な単収により増加すること等から、世界全体では史上最高となる見込み。また、消費量も中国等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。なお、中国で、主要産地である華北平原及び東北部の夏の乾燥により、前月より大きく下方修正。


【価格】
2013年11月以降、米国環境保護局のエタノール向け使用義務量の引き下げ提案や、収穫が終
了し米国産とうもろこしの大豊作が確定的となったことから4ドル/BU台前半まで低下した。


2014年1月半ば以降、堅調な輸出需要や2月下旬のウクライナ情勢悪化による同国の供給減少懸念に加え、米国コーンベルト北部での低温多雨による作付遅延懸念等から5ドル/bu前後に上昇した。


5月以降、米国で生育に適した天候に恵まれたことから値を下げ、現在は3ドル/bu台半ばまで下落。

2014年9月23日火曜日

2014/2Q 米国の家計・政府債務負担余裕率 67.8% △

FRBが発表した資金循環表によると、2014年2Q末時点の米国の家計・連邦政府債務負担余裕率は、前期比0.7ポイント増の、67.8%となりました。


上のグラフは、1966年1Qからの米国の家計・政府債務負担余裕率の推移です。
見易さのために、縦軸の初期値を50%に設定してあります。


注)
・家計・政府債務負担余裕率とは、米国の家計及び非利益団体の正味金融資産が、その時点の全政府債務残高に対して、あと、どの程度をさらに負担が可能かを計算したものです。


・例えば、余裕率が100%であれば、その時点の全政府債務をもう1回分、負担する余裕が家計にあることになります。


・また、ここで計算している政府債務は、連邦政府の債務のみで、州レベル以下の地方政府債務は、含まれていません。


・日本の家計の金融資産は、預貯金が大半を占めるのに対して、米国の家計では、株式の割合が高いため、政府債務の負担に関して、質的な相違があります。


A:家計・総金融資産・・・Total Financial Assets - Assets - Balance Sheet of Households and Nonprofit Organizations (TFAABSHNO)


B:家計・総負債・・・Total Liabilities - Balance Sheet of Households and Nonprofit Organizations (TLBSHNO)


C:家計・正味金融資産 = A - B


D:米国の全連邦債務 Federal Debt: Total Public Debt (GFDEBTN)


E:家計・政府債務負担余裕率


E=(C - D)÷D ×100%


注)
・ 家計・正味金融資産は、預金や株式、債券などの金融資産から、住宅ローン、消費者ローン、ショッピングローンなどの負債を控除した残高です。
・家計・正味金融資産には、住宅価格は含まれていません。
・総負債には住宅ローンが含まれています。

2014/9 世界の小麦需給 在庫率 27.7% △

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2014年9月報告)によると、2014/15年度の期末在庫率は、27.7%となりました。
前月から0.4ポイントの上昇です。




上のグラフは、1960年からの世界の小麦の期末在庫率の推移です。


供給量:719.95(+0.8%)
消費量:710.01(+1.0%)
需給バランス:△9.94
期末在庫量:196.38(+5.3%)
期末在庫率:27.7%(+1.1ポイント)


単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年度比


【需給】
生産量は、米国で乾燥及び4月の低温の影響等により減少、カナダ等でも減少するものの、ロシアで冬小麦の単収上昇、EU で春から初夏にかけての好天により増加、中国等でも増加することから、世界全体では史上最高となる見込み。また、消費量もEU 等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。


【価格】
カナダの史上最高の生産量見込み、豪州の生産量の上方修正等による世界的に豊富な供給量見込みや米国産の低調な輸出需要等から2014年1月には5ドル/bu台に値を下げた。


2014年2月以降、米国大平原南部の寒波による凍害や乾燥型の天候による冬小麦の作柄悪化懸念、ウクライナ情勢悪化による同国の供給減少懸念から7ドル/bu台前半まで値を上げたものの、5月以降、世界在庫が潤沢であること、更に6月中旬以降は、割高な米国産の輸出需要が弱含みであること及び米国産冬小麦の順調な収穫進展等から値を下げ、現在は5ドル/bu台前半で推移。

2014/8 米・中古住宅販売 年率505万戸 ▼



全米リアルター協会(NAR)から、2014年8月の米国の中古住宅販売と中古住宅在庫が発表され、中古住宅販売戸数は、前月より1.8%減少し、季節調整済みの年率換算で505万戸となりました。
中古住宅在庫は、前月比1.7%減って、231万戸となりました。


上のグラフは、米国の中古住宅に関する以下の推移です。
・販売戸数(1994年より)
・在庫戸数(2001年より)
・在庫戸数の前年同月比(青線)と販売に対する在庫比率(赤線)(2001年より)

拡大図は、以下のリンクを開いて、各グラフをクリックしてください。
Existing Home Sales in August: 5.05 million SAAR, Inventory up 4.5% Year-over-year

中古住宅在庫は、現在の販売ペースでは、5.5ヶ月分となり、前月と変わりません。過去の平均である6ヶ月よりやや低い水準です。

中古住宅在庫の前年同月比は、4.5%増となり、10ヶ月連続で増加しています。

2014年9月22日月曜日

2014/8 商品価格指数(実質) 733.72 ▼


2014年8月末時点で計算した2014年の商品価格指数(実質)は、733.72となりました。
前月末時点から、6.79ポイントの低下です。


上の最初のグラフは、1866年からの商品価格指数(実質)の推移です。


二番目のグラフは、1971年からの同指数の推移です。




【商品価格指数構成比】
・農産物価格指数・・・35%
・エネルギー価格指数・・・44%
・金属価格指数・・・21%

2014/9/3週 日本の倒産 大型 0 中小規模 1

2014年9月第3週の日本の大型倒産(負債200億円以上)は、有りませんでした。
5週連続で大型倒産が発生しませんでした。


負債200億円未満の中小規模の倒産は、1件でした。
TDB


中小規模の倒産の負債額は、株式会社萬野畜産の12億円でした。

2014/9/3週 黒点数 92=>72 Max:92 Min:72

2014年9月第3週の黒点情報・・・黒点数は、70台まで減少






2014/ 9/17 11:49 太陽風は平均的な状態に戻っています。
2014/ 9/18 12:26 太陽風はやや低速ですが、磁場強度が少し上がっています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。
2014/ 9/19 11:50 太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動もやや高まっています。M1の中規模フレアが発生しました。
2014/ 9/20 10:24 コロナホールの影響で、高速の太陽風がやって来ました。
2014/ 9/21 10:28 太陽風の速度は550km/秒に上がっています。磁気圏は穏やかです。
2014/ 9/22 12:11 太陽風速度の高まりは終わりつつあります。イエローナイフのオーロラをどうぞ。

2014年9月21日日曜日

ロシアの人口ピラミッド 1980年~2010年


 

国連の公開データから、ロシアの1980年、1990年、2000年、2010年の人口ピラミッドを作りました。




男性・・・WPP2012_POP_F07_2_POPULATION_BY_AGE_MALE
女性・・・WPP2012_POP_F07_3_POPULATION_BY_AGE_FEMALE


◆◆◆


1970年代から1980年代の初めにかけて、ロシアでも戦後ベビーブーマが結婚・出産適齢期に入り、そのジュニア世代の誕生によって、若年人口が増加に転じました。


しかし、1980年代半ばに入ると、社会主義の計画経済が行き詰まり、1991年末にソビエト連邦が崩壊し、ロシアは政治・経済的に大混乱に陥ります。


2000年の人口ビラミットで、0歳~4歳のクラスと、5歳~9歳のクラスの人口が、ほぼ、半減していることからも、その衝撃の大きさが推察されます。


第二次世界大戦の時代にも、ロシアの出生数がほぼ半減していることから、ソ連邦の崩壊は、ロシアにとって、第二次世界大戦に匹敵する過酷な出来事だったことが、分かります。


2010年代に入ると、ロシアは、大統領制のもとで、政治的に安定を取り戻し、また、資源価格の高騰により、経済的にも復活したことで、出生数が増加に転じています。


ただし、2010年の人口ピラミッドを見ると、男女比も含めて、ロシアの人口動態は、非常に歪んだ形をしており、安定した社会を実現するのに、困難を伴うことが予想されます。

2014/2Q 米国の家計・正味金融資産 +2.1% 前期比 △


FRBが発表した米国の資金循環表によると、2014年2Q末時点における、米国の家計が保有する金融資産の正味残高は、前期比、2.1%増の53兆1011億ドルとなりました。
前年同期比では、12.2%の増加です。


注)
家計・正味金融資産は、預金や株式、債券などの金融資産から、住宅ローン、消費者ローン、ショッピングローンなどの負債を控除した残高です。
家計・正味金融資産には、住宅価格は含まれていません。
総負債には住宅ローンが含まれています。


A:家計・総金融資産・・・Total Financial Assets - Assets - Balance Sheet of Households and Nonprofit Organizations (TFAABSHNO)


B:家計・総負債・・・Total Liabilities - Balance Sheet of Households and Nonprofit Organizations (TLBSHNO)


C:家計・正味金融資産 = A - B


上の最初のグラフは、1951年4Qからの米国の家計・正味金融資産の推移です。


二番目のグラフは、2004年1Qからの米国の家計・正味金融資産の推移です。


◆◆◆


米国の株価と住宅価格の上昇が、家計資産の増加につながっています。

2014/8 米・マネタリーベース 前月比 +2.2% △


FRBが発表した2014年8月の米国のマネタリーベースは、前月比2.2%の増加となりました。
3ヶ月連続の増加です。
また、前年同月比では、19.8%の増加となりました。


上の最初のグラフは、2004年1月からの米国のマネタリーベースの推移です。
二番目のグラフは、同じ期間でのマネタリーベースの前年同月比の推移です。




注)マネタリーベースとは、現金通貨と民間金融機関が保有する中央銀行預け金の合計のことです。

2014年9月20日土曜日

2014/8 米・M2 前月比 +0.3% ▼

FRBが発表した2014年8月の米国の季節調整後マネーサプライ(M2)は、前月比0.3%増となりました。
前年同月比では、6.5%の増加です。


上のグラフは、2004年1月からの、米国の季節調整後マネーサプライ(M2)の前年同月比の推移です。
M2SL


2014/8 首都圏マンション平米単価 77.5万円 △

民間の不動産経済研究所から、2014年8月の首都圏マンション平米単価が発表され、前月比0.4万円増えて、1平米当たり77.5万円となりました。
前年同月比では、14.5%の増加です。


首都圏マンション平米単価の12ヶ月移動平均は、前月比0.8%上昇して、1平米当たり71.8万円となりました。




上のグラフは、2005年12月からの首都圏マンション平米単価の12カ月移動平均の推移です。


見易さのために、縦軸の初期値を50万円に設定しています。

2014/7 米CPI 総合指数(季節調整前) +1.99% 前年同月比 ▼


米労働省が発表した2014年8月の米消費者物価指数(CPI)統計によると、季節調整前の総合指数の前年同月比は、前月より0.29ポイント減の1.70%増となりました。


直近の景気循環の底である2009年6月からの前年同月比の平均は、前月と変わらず、1.78%となりました。




上の最初のグラフは、2004年1月からの季節調整前のCPI総合指数の推移です。
見易さのために、縦軸の初期値を170に設定しています。


上の二番目のグラフは、2004年1月からの季節調整前のCPI総合指数の前年同月比の推移です。

2014年9月19日金曜日

2014/8 首都圏マンション発売戸数 前年同月比 -49.1% ▼

民間の不動産経済研究所が発表した、2014年8月の首都圏マンション発売戸数は、前年同月比49.1%減の2,110戸となりました。


首都圏マンション発売戸数の12ヶ月移動平均は、前月比4.0%減の4,038戸となりました。
7ヶ月連続の減少です。




上のグラフは、2005年12月からの首都圏マンション発売戸数の推移です。
トレンドを分かりやすくするために、12カ月移動平均をプロットしています。

2014/8 米・住宅着工件数 年率 95.6万戸 ▼

米・商務省が発表した2014年8月の米国の住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で前月比
14.4%減の95.6万戸となりました。




上のグラフは、1968年からの住宅着工件数の推移で、青い線が一戸建ての件数、赤い線が全体の件数です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、二番目のグラフをクリックしてください。
Starts decrease to 956 Thousand Annual Rate in August


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大幅な落ち込みの大部分は、変動の大きい集合住宅であり、より重要な一戸建て住宅は、微減に留まっています。

2014/9/2週 米・失業保険申請 28.0万件 ▼

米・労働省から2014年9月第2週の米国の新規失業保険申請件数が発表され、前週改定値から3.6万件減って、28.0万件となりました。

新規申請件数の4週移動平均は、前週から4,750件減って、29万9500件となりました。

上のグラフは、1971年からの米国の失業保険週間申請件数(四週移動平均)の推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Earlier: Weekly Initial Unemployment Claims decrease to 280,000