2015年5月17日日曜日

2015/5 世界の小麦需給 在庫率 28.4%

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2015年5月報告)によると、2015/16年度の期末在庫率は、28.4%となりました。




上のグラフは、1960年からの世界の小麦の期末在庫率の推移です。
注)
点線は、全期間の期末在庫率の平均値(29%)です。


供給量:718.93(-1.0%)
消費量:716.59(+0.2%)
需給バランス:△2.34
期末在庫量:203.32(+1.2%)
期末在庫率:28.4%(+0.3ポイント)


単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年度比


【需給】
生産量は、中国、トルコ、モロッコ等で増加するものの、EU、インド、ロシア等で減少することから、
世界全体では史上最高の前年度を下回る見込み。また、消費量は、中国等で減少するものの、インド等で食料用需要が増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。


【価格】
2015年1月以降、世界的に潤沢な在庫・供給量が改めて確認される中、米ドル高の進展による米国産の割高感、米国大平原での降雨・降雪、4月以降の米国春小麦の作付進展等から値を下げ、現在は4ドル/bu台後半で推移。

0 件のコメント:

コメントを投稿