2015/7 世界のコーン需給 在庫率 19.2% ▼

米・農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告（２０１５年７月報告）によると、２０１５/１６年度の期末在庫率は、１９．２％となりました。
前月比０．５ポイントの低下です。

米国農務省穀物等需給報告
USDA Grain: World Markets and Trade

上のグラフは、１９６０年からの世界のトウモロコシの期末在庫率の推移です。
注）

点線は、全期間の期末在庫率の平均値（２３．３％）です。

生産量：９８７．１１（－１．５％）
消費量：９９１．１０（＋０．９％）
需給バランス：▲３．９９
期末在庫量：１８９．９５（－２．１％）
期末在庫率：１９．２％（－０．６ポイント）
単位：百万トン
需給バランス：△供給超過、▲供給不足
出典：米国農務省
括弧内は対前年比

【需給】
生産量は、中国、南アフリカ等で増加するものの、EU で乾燥により減少、米国、ブラジル等でも減少することから、世界全体では史上最高の前年度を下回る見込み。また、消費量は、米国で家畜飼養頭数の増加に伴い飼料用需要が増加すること、中国、ブラジル、EU 等でも増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。

【価格】
2015年１月以降、南米の豊作見込みや、４月以降の米国の作付進展等から値を下げたものの、多雨による作柄低下懸念等から６月中旬以降値を上げ、現在は４ドル/bu台前半で推移。