2016年10月2日日曜日

投資観 第37回 1950年代以前の米国債利回りの公開情報

前回は、1920年代末から1950年代の米国債イールドカーブが、景気後退の先行指標として機能していなかった可能性があることを述べました。

今回は、上記の事実を確認するために、1950年代以前の米国債利回りの公開情報について調べます。

まず、米国債の10年債利回りについて、現在、公開されている最も過去の日次データは、1962年1月2日となっているため、これ以前の日次データのイールドカーブは作成することが出来ません。

従って、今後は、精度を落とした月次のイールドカーブを作成して分析することにします。

月次の米国債10年債利回りについては、1871年1月まで遡ることが可能です。

10 Year Treasury Rate by Month

以下のグラフは、1871年1月からの米国債・新発債10年債利回りの推移です。


また、米国債3ヶ月既発債利回りの月次データについては、1934年1月まで遡ることが可能です。


以下のグラフは、1934年1月からの米国債・既発債3ヶ月債利回りの推移です。


次回は、これらのデータを使って、1934年からのイールドカーブを作成してみることにします。


0 件のコメント:

コメントを投稿