2018年7月1日日曜日

1982年~1990年 米・実質株価の推移 (景気拡大期)




上の最初のグラフは、1982年から1990年までの米国の景気拡大期における、CPI-U(都市部の全消費者)の前年同月比の12ヶ月移動平均の推移と景気指標との関係を表したものです。
点線は、株式投資に適したCPIの上限と言われている、4%のラインです。
第二次オイルショック後のインフレが沈静化して、その後、4%前後のインフレ率で推移していることが分かります。

上から二番目のグラフは、同じ期間での米・S&P500指数の名目値と実質値の推移です。
グラフ上、実線が名目値で、破線が実質値です。
実質値は、CAB(化学活動バロメータ)の反転が発生した年月を起点として、CPI-U(都市部の全消費者)を使用して、算出しています。
景気拡大の終盤でややインフレが高進したため、名目値の伸び率の半分程度に実質値の伸びが留まっていることが分かります。

上から三番目のグラフは、米国の過去のS&P500指数の名目値と実質値の上昇率を景気拡大期毎に示したものです。
グラフ上、緑色が名目上昇率で、橙色が実質上昇率です。
1982年から1989年までの米国の景気拡大期においては、名目の上昇率は、192%だったのに対して、実質の上昇率は、112%に留まりました。
過去8回の景気拡大期で、上から三番目の高い実質株価の上昇率でした。

【注意事項】
1.当記事における景気拡大期は、CAB(化学活動バロメータ)の反転から米国債イールドカーブに逆イールドが出現した時までの期間とし、NBERが発表している公式見解とは異なります。

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