2013年11月12日火曜日

2013/11 世界の小麦需給 在庫率 25.4% △

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2013年11月報告)によると、期末在庫率は、9月報告より、0.4ポイント増えて、25.4%となりました。





供給量:706.38(+7.8%)
消費量:703.49(+3.6%)
需給バランス:△2.89
期末在庫量:178.48(+1.6%)
期末在庫率:25.4%(-0.5ポイント)


単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比


【需給】
生産量は、米国で乾燥等の影響により減少となるものの、ロシア、カザフスタン、ウクライナ等旧ソ連諸国や、EU等で増加となることから、世界全体で前年度を上回り史上最高となる見込み。また、消費量もインド等で増加し史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回るものの消費量の伸びに対して期末在庫量の伸びが小さかったことから、期末在庫率は前年度より低下。


【価格】
2013年1月以降、米国冬小麦地帯での乾燥の継続から一旦上昇したものの、2月以降の降雨・降雪による乾燥懸念の後退から7ドル/bu前後に値を下げた。3月中旬に、とうもろこしに追随し一時上昇したものの、3月末の米国四半期在庫報告で市場予想を上回る在庫となったことから値を下げた。4月以降、米国で冬小麦の凍害や乾燥による作柄の悪化懸念、春小麦の作付け遅れ等から6ドル台後半から7ドル台前半で推移した。7月中旬以降、2013/14年度の米国産の豊作が見込まれたことから、4ドル/bu台後半に下落。8月以降も、米国産の生育の遅れや米国コーンベルトの降雨不足傾向があったものの、収穫の進展と豊作見込みから値を下げ、現在は4ドル/bu台前半で推移。

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