FRBが発表した資金循環表によると、2013年3Q末時点の米国の家計・連邦政府債務負担余裕率は、前期比1.0ポイント増の66.7%となりました。
上の最初のグラフは、1966年1Qからの米国の家計・政府債務負担余裕率の推移です。
上の二番目のグラフは、2013年1Qからの米国の家計・政府債務負担余裕率の推移です。
家計・政府債務負担余裕率とは、米国の家計及び非利益団体の正味金融資産が、その時点の全政府債務残高に対して、あと、どの程度をさらに負担が可能かを計算したものです。
例えば、余裕率が100%であれば、その時点の全政府債務をもう1回分、負担する余裕が家計にあることになります。
A:家計・総金融資産・・・Total Financial Assets - Assets - Balance Sheet of Households and Nonprofit Organizations (
TFAABSHNO)
B:家計・総負債・・・Total Liabilities - Balance Sheet of Households and Nonprofit Organizations (
TLBSHNO)
C:家計・正味金融資産 = A - B
D:米国の全連邦債務 Federal Debt: Total Public Debt (
GFDEBTN)
E:家計・政府債務負担余裕率
E=(C - D)÷D ×100%
注)
・ 家計・正味金融資産は、預金や株式、債券などの金融資産から、住宅ローン、消費者ローン、ショッピングローンなどの負債を控除した残高です。
・家計・正味金融資産には、住宅価格は含まれていません。
・総負債には住宅ローンが含まれています。
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注)
1.ここで計算している政府債務は、連邦政府の債務のみで、州レベル以下の地方政府債務は、含まれていません。
2.日本の家計の金融資産は、預貯金が大半を占めるのに対して、米国の家計では、株式の割合が高いため、政府債務の負担に関して、質的な相違があります。