国連の公開データから、米国の1950年、1955年、1960年の人口ピラミッドを作りました。
男性・・・WPP2012_POP_F07_2_POPULATION_BY_AGE_MALE
女性・・・WPP2012_POP_F07_3_POPULATION_BY_AGE_FEMALE
女性・・・WPP2012_POP_F07_3_POPULATION_BY_AGE_FEMALE
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米国の人口ピラミッドを、日本の同時期の人口ピラミッドと比べると以下の点に気が付きます。
1.米国の1950年において、男女ともに10代の人口が他の世代に比べて少ない。これは、1929年に始まった世界恐慌による生活困窮で、子供を持つ経済的余裕が乏しかったと考えられます。日本に同様の傾向が見られなかったのは、米国ほど世界恐慌の負の影響が大きくなかったと考えられます。
2.日本の1950年において、男性の25歳から34歳の人口が他の世代に比べて、少ない。これは、第二次世界大戦の戦死者の多さが、人口ピラミッドにも現れたものと考えられます。一方、米国の同時期の人口ピラミッドのこのような傾向が見られないのは、米国の第二次世界大戦の戦死者が、全体的には、さほど多くなかったことが、考えられます。
3.戦後のベビーブームは、日本では、既に、1955年にピークアウトの兆候が見られますが、米国は、1960年に入っても、人口の増加が続いています。これは、日本では、1945年の太平洋戦争の終戦が、実質的にも戦闘の終結だったのに対して、米国は、その8年後の1953年の朝鮮戦争の停戦が、実質的な終戦だったためと考えられます。
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