今回は、同時期の米国債イールドカーブと日本株の関係を調べます。
以下のグラフは、1977年~1983年の3ヶ月既発債ベースの米国債イールドカーブです。
新発債にベースを合わせるために、0.25%下方に調整してあります。
1979年1月と1981年2月の逆イールドの発生が、二度の米国の景気後退の先行指標となっています。
以下のグラフは、1977年~1983年の日経平均株価の推移です。
米国債で逆イールドが発生したタイミングを矢印で示しています。
米国では、二度に分かれていた景気後退が、日本では、一度に繋がっていました。従って、最初の1979年1月の逆イールドの発生だけが、日本の景気後退の先行指標となっていました。
また、米国株と同様に、景気後退期間中でも、日本株は、大きく下落することが無く、やや、上昇していました。
これは、米国と同様に、日本でも、この期間は、インフレが激しく、債券よりも株式が買われやすかったことが原因です。
従って、米国債の逆イールドを契機に日本株を売っても、収益が得られなかったと考えられます。
次回は、さらに、時代を遡って、1970年代前半の米国の景気後退と米国債イールドカーブの関係を調べることにします。
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