2013年10月31日木曜日

2013/9 商品価格指数(実質) 714.56 ▼


2013年9月末時点で計算した2013年の商品価格指数(実質)は、714.56となりました。
前月から、2.93ポイントの低下です。


上の最初のグラフは、1866年からの商品価格指数(実質)の推移です。


二番目のグラフは、1971年からの同指数の推移です。




【商品価格指数構成比】
・農産物価格指数・・・35%
・エネルギー価格指数・・・44%
・金属価格指数・・・21%

2013/9 米CPI 総合指数(季節調整前) +1.18% 前年同月比 ▼


米労働省が発表した2013年9月の米消費者物価指数(CPI)統計によると、季節調整前の総合指数の前年同月比は、1.18%増となりました。(前月は、1.51%増)


現在の景気循環の底である2009年6月からの前年同月比の平均は、前月より1ポイント低下して、1.81%となりました。




年月 前年同月比 期間平均(景気の底から)
2013年9月 +1.18% +1.81%


上の最初のグラフは、過去10年の季節調整前のCPI総合指数の推移です。


上の二番目のグラフは、過去10年の季節調整前のCPI総合指数の前年同月比の推移です。


◆◆◆


期間平均が10%を大幅に下回っていることから、現在の景気拡大局面では、インフレの影響は小さいと言えます。

2013/9 米CPI 総合指数(季節調整済み) +0.2% 前月比 △

米労働省が2013年9月の米消費者物価指数(CPI)統計を発表し、総合指数(季節調整済み)は、前月比0.2%増となりました。


また、食品とエネルギーを除くコア指数も、前月比0.1%上昇しました。




上のグラフは、1990年からの各CPI指数の前年比の推移です。
赤色がコアCPI指数、緑色がコアPCE指数、黄色がクリーブランド連銀が算出しているCPI-Median(中間値)、青色が同じくクリーブランド連銀のTrimmed-Mean CPI (刈り込み平均 CPI) です。


拡大図は、以下のリンクを開いてグラフをクリックしてください。
Key Measures Shows Low Inflation in September


【各CPI指数の前年比】
CPI-Median : +2.0% ▼
Trimmed-mean CPI : +1.7% =>
Core CPI : +1.7% ▼
Core PCE : +1.2% =>


◆◆◆


先月に引き続き、米国の主なインフレ指標は、FRBの目標である2%を、ほぼ、下回っています。

2013年10月30日水曜日

2013/9 米PPI 全コモディティ指数 +0.0% 前年同月比 ▼


米・労働省が発表した2013年9月の生産者物価指数(PPI)統計によると、全コモディティ指数は、前月とほぼ変わりませんでした。


前年同月と比べても、ほぼ、変わりませんでした。。


上の最初のグラフは、PPI全コモディティ指数の最近10年間の推移です。
二番目のグラフは、同指数の前年同月比の推移です。


以下のリンクから開けます。
PPIACO


【PPI全コモディティ指数】
2013/9 204.0 (+0.0%)


括弧内は前年同月比

2013/8 米・住宅価格指数 +0.9% 前月比 △



米S&P社から、米国の2013年8月の住宅価格指数(ケースシラー指数、20都市圏)が発表され、季節調整後で前月比0.9%の上昇となりました。


季節調整済みの対前年比では、12.8%増となっています。




上の最初のグラフは、1987年からのケースシラー指数(名目、季節調整後)の推移です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Case-Shiller: Comp 20 House Prices increased 12.8% year-over-year in August


米国の住宅価格は、2012年の初めに底入れし、現在も上昇を続けています。


上の二番目のグラフは、ケースシラー指数(名目、季節調整後)の対前年比の推移です。
20都市指数は、15ヶ月連続の前年比プラスです。


住宅価格は対前年比での、頭打ち傾向が見え始めています。


上の三番目のグラフは、1976年からの物価変動分を除いた実質での住宅価格の推移です。
黄線が、ケースシラーの全国指数、青い線がコアロジックのHPI指数、赤い線がケースシラーの20都市指数です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、2番目のグラフをクリックしてください。
Comment on House Prices: Real Prices, Price-to-Rent Ratio, Cities


実質価格で見ると、2000年代初頭の水準に住宅価格が戻っていることが分かります。


◆◆◆


現在、米国の中古住宅在庫が底を打って、増加に転じています。
その結果、今後、住宅価格の上昇は抑制されると考えられます。

2013/9 米・小売・売上高 -0.1% 前月比 ▼


米・商務省が発表した、米国の2013年9月の小売・売上高は、季節調整済みで、前月比0.1%減となりました。
前年同月比では、3.2%増加しました。




上の最初のグラフは、1992年からの米国の小売・売上高の推移です。
(青線が全体で、赤線がそこからガソリン販売を除いたものです。)
以下のリンクから開けます。




上の二番目のグラフは、1993年からのガソリン販売を除いた小売と食料品の売上高の前年同月比の推移です。
ガソリン販売を除いた小売売上高は、前年同月比で4.1%増となっています。

2013年10月29日火曜日

2013/9 ロシア原油生産量 1089万バレル/日 =>

IEAが発表した2013年9月のロシア原油生産量は、前月と変わらず、日量1089万バレルとなりました。


【2011年】
年平均 10.60(+1.4%)


【2012年】
年平均 10.73(+1.2%)


【2013年】
2Q 10.84(+1.0%)
3Q 10.85(+1.2%)
7月 10.78
8月 10.89
9月 10.89


単位:百万バレル/日
出典:IEA
括弧内は前年平均との比較

2013/9 米・マネタリーベース 前月比 +2.6% ▼


FRBが発表した2013年9月の米国のマネタリーベースは、前月比2.6%の増加となりました。
また、前年同月比では、34.1%の増加となりました。


上の最初のグラフは、米国の最近10年間のマネタリーベースの推移です。
二番目のグラフは、同じ期間でのマネタリーベースの前年同月比の推移です。


グラフは、以下のリンクから開けます。
Monetary Base (AMBSL)


【米国マネタリーベース】
2013年9月 3508.987(+34.1%)


単位:10億ドル
括弧内は対前年同月比


注)マネタリーベースとは、現金通貨と民間金融機関が保有する中央銀行預け金の合計のことです。

2013/9 米・設備稼働率 78.3% △

FRBが発表した米国の2013年9月の鉱工業生産指数は、前月比0.6%の上昇でした。
また、鉱工業設備稼働率は、78.3%となり、前月改定値よりも0.4%上昇しました。




上の図は、1967年からの米国の設備稼働率の推移です。
青線が全体の設備稼働率で、赤線が製造業の設備稼働率です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Fed: Industrial Production increased 0.6% in September


設備稼働率は、依然として、長期平均※を下回っており、低成長で経済システムの中に緩みが残っていることが分かります。


※1972年から2010年の長期平均:80.0%


通常、FRBは、設備稼働率が長期平均に達すると、インフレ警戒を強めますが、現在の値は、依然として、経済システムの中に緩みが残っていることを表しています。

2013年10月28日月曜日

2013/9 イラン原油生産量 258万バレル/日 ▼

IEAが発表した2013年9月のイランの原油生産量は、前月から10万バレル減少して、日量258万バレルとなりました。


【2011年】
年平均 3.62(-2.1%)


【2012年】
年平均 3.00(-17.1%)


【2013年】
2Q 2.68(-10.6%)
3Q 2.64(-13.6%)
7月 2.65
8月 2.68
9月 2.58


単位:百万バレル/日
出典:IEA
括弧内は前年平均との比較


◆◆◆


原油生産の減少に伴う、外貨収入の不足がイランの対米姿勢の柔軟化につながったのかもしれません。


2013/10/4週 日本の倒産 大型 0 中小規模 1

2013年10月第4週の日本の大型倒産(負債200億円以上)は、有りませんでした。
15週連続で大型倒産が発生しませんでした。


負債200億円未満の中小規模の倒産は、1件でした。
TDB


中小規模の倒産の負債額は、株式会社芳徳の32億円でした。

2013/10/4週 黒点数 179=>206 Max:228 Min:141

2013年10月第4週の黒点情報・・・黒点数は、200台までに、ほぼ倍増。






2013/10/22 14:19 太陽でM1.0のフレアが発生しました。またフィラメントの噴出も発生しています。
2013/10/23 16:39 Mクラスのフレアが2回発生しました。太陽風はやや低速です。
2013/10/24 13:24 M9.3を最大に、Mクラスフレアが4回発生しました。
2013/10/25 11:44 中小規模のフレアが続いています。太陽風は低速で、磁気圏も静穏です。
2013/10/26 07:41 東端の黒点群で、Xクラスのフレアが2回発生しました。


◆◆◆


黒点数の増加に伴い、Mクラスの中規模フレアが複数回発生し、26日には、Xクラスの大規模フレアも発生しました。
活発な太陽活動により、今後、太陽風の乱れが地球に到達する見込みです。
電波障害・電子機器障害などの悪影響が懸念されます。

2013年10月27日日曜日

2013/9 リクルート マンション賃料指数 106.5 △

リクルートが発表した、2013年9月のマンション賃料指数は、首都圏ALLが、前月比0.1ポイン増の106.5ポイントとなりました。
3か月連続の増加です。




上のグラフは、2005年1月からのリクルート住宅価格指数(マンション賃料指数の首都圏ALL)の推移です。



注)
リクルート住宅価格指数は、リクルートが発行する住宅情報メディアにおいて掲載された情報のうち、「取引が成約された」などの経緯から掲載が停止された市場価格情報に基づいて作成されています。


◆◆◆


グラフのように、マンション賃料指数は、景気に対して遅行する指標のようです。

2013/9 イラク原油生産量 282万バレル/日 ▼

 
IEAが発表した2013年7月のイラクの原油生産量は、前月改定値から40万バレル減って、日量282万バレルとなりました。

【2011年】
年平均 2.67(+13.1%)

【2012年】
年平均 2.95(+10.4%)

【2013年】
2Q 3.16(+7.1%)
3Q 3.04(+3.0%)
7月 3.06
8月 3.22
9月 2.82

単位:百万バレル/日
出典:IEA
括弧内は前年平均との比較

◆◆◆

イラクの原油生産量は、日量200万バレル台に急減しています。
9月から始まった整備工事によるものと思われます。

1968年~1977年の米国債イールドカーブ

上のグラフは、1968年1月2日から1977年12月30日までの、米国債イールドカーブの推移です。



【データ源泉】


・米国債イールドカーブ = 10年物米国債利回り - 3ヶ月物米国債利回り


・10年物米国債利回りは、米国債市場の利回りを取得。FRB Selected Interest Rates (Daily) - H.15


・3ヶ月物米国債利回りは、既発債市場の残存期間3ヶ月の利回りを取得。3-Month Treasury Bill: Secondary Market Rate (DTB3)


・ノイズを除去するために、米国債イールドカーブは、90日移動平均を取得。


【分析】


・この期間中、イールドカーブは、2回にわたって、マイナスを付けていた。


・1回目は、1969年8月~1970年3月に、米国債イールドカーブが、マイナスを付け、その後の景気後退を示唆していた。


・最初にイールドカーブがマイナスを付けてから、4か月後の1969年12月~1970年11月に米国は、景気後退に陥っていた。


・2回目は、1973年7月~1974年12月に、米国債イールドカーブが、マイナスを付け、その後の景気後退を示唆していた。


・2回目にイールドカーブがマイナスを付けてから、5か月後の1973年12月~1975年3月に米国は、景気後退に陥っていた。


・この期間中のイールドカーブは、景気後退の先行指標として、良く機能していたと考えられる。

2013年10月26日土曜日

2013/9 サウジアラビア原油生産量 986万バレル/日 ▼

IEAが発表した2013年9月のサウジアラビアの原油生産量は、前月から7万バレル減って、日量986万バレルとなりました。


【2011年】
年平均 9.06(+13.6%)


【2012年】
年平均 9.51(+4.9%)


【2013年】
2Q 9.29(-2.3%)
3Q 9.84(+3.4%)
7月 9.74
8月 9.93
9月 9.86


単位:百万バレル/日
出典:IEA
括弧内は前年平均との比較
currentissues


◆◆◆


9月は、サウジだけではなく、OPEC全体でも、やや、原油生産量を落としています。

2013/9 リクルート マンション価格指数 127.9 △

リクルートが発表した、2013年9月のマンション価格指数は、首都圏ALLが、前月比1.1ポイン増の127.9ポイントとなりました。
9か月連続の増加です。




上のグラフは、2005年1月からのリクルート住宅価格指数(マンション価格指数の首都圏ALL)の推移です。



注)
リクルート住宅価格指数は、リクルートが発行する住宅情報メディアにおいて掲載された情報のうち、「取引が成約された」などの経緯から掲載が停止された市場価格情報に基づいて作成されています。


◆◆◆


上のグラフのように、リクルートマンション価格指数は、景気循環と似た動きをしますが、先行指標や一致指標としては、考えない方がよさそうです。

2013/9 米・M2 前月比 +0.4% ▼


FRBが発表した2013年9月の米国の季節調整後マネーサプライ(M2)は、前月比0.4%増となりました。
前年同月比では、6.4%の増加です。


上の最初のグラフは、最近10年間の米国の季節調整後マネーサプライ(M2)の推移です。
二番目のグラフは、その前年同月比の推移です。
以下のリンクから開けます。
M2SL


【米国マネーサプライ(M2SL)】
2013年9月 10818.6(+6.4%)


単位:10億ドル
括弧内は前年同月比
出典:米国連邦準備制度
FRB current release


◆◆◆


政府機関閉鎖の影響は、大きくは出ていない模様です。

2013年10月25日金曜日

2013/10/24 FRB バランスシート +2.3% 前月比 ▼

2013年10月24日付けのFRBのバランスシートは、前月比2.3%増えて、3兆8684億ドルとなりました。
13ヶ月連続の増加です。


前年同月比では、33.9%の増加です。


上のチャートは、2007年12月から2013年10月16日までのFRBの資産残高の推移とその内訳です。


【資産の内訳】
国債等 2,101、159 <54.3%> ”+44,375”
政府機関債 59,235 <1.5%> ”-4,417”
モーゲージ債 1,393,291 <36.0%> ”+43,342”


総資産 3,868,433 (+33.9%) ”+87,802”


米国名目GDP(2013年2Q) 16.666
FRB総資産/GDP比 23.2%


国債等:U.S. Treasury
政府機関債:Federal agency debt securities
モーゲージ債:Mortgage-backed securities
通貨スワップ:Central bank liquidity swaps
総資産:Total factors supplying reserve funds


単位:百万ドル
<>:構成比
():前年同期比
"":前月比
FRB
Atlanta FRB Financial Highlights
GDP

2013/8 米・貿易赤字 388.0億ドル △

米・商務省が発表した2013年8月の米国の貿易赤字は、前月改定値から0.4%増加し、388億ドルとなりました。




上の最初のグラフは、1994年からの米国の貿易額の推移です。
赤い線が輸入、青い線が輸出の推移を示しています。


拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Trade Deficit in August at $38.8 Billion


8月は、輸入はほぼ横ばいでしたが、輸出が微減したために赤字が拡大しました。


二番目のグラフは、1998年からの米国の貿易赤字の推移を示しています。(注:下に行くほど赤字が拡大しています。)
青い線が全体の貿易赤字で、黒い線が原油の輸入による赤字、赤い線が原油を除いた貿易赤字です。


8月の平均原油価格は、1バレル100.26ドルと前月よりも高くなりました。


◆◆◆


米国では、景気拡大期には、中国からの製品輸入の増加が、原油輸入よりも赤字の拡大要因として比重が高くなります。

2013/10/3週 米・失業保険申請 35.0万件 ▼

米・労働省から2013年10月第3週の米国の新規失業保険申請件数が発表され、前週改定値から1.2万件減って、35.0万件となりました。
新規申請件数の4週移動平均は、前週から10,750件増えて、34万8250件となりました。


上のグラフは、2000年からの米国の失業保険週間申請件数(四週移動平均)の推移です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Weekly Initial Unemployment Claims decline to 350,000

2013年10月24日木曜日

2013/9 米・政府債務残高 16.73兆ドル =>


米・財務省から2013年9月末時点の米連邦政府債務残高が発表され、前月とほぼ変わらず、16.73兆ドルとなりました。
法律上の債務上限に達しているため、米国は債務を増やせない状態となっています。


前年同月比では、4.1%の増加となりました。


上の最初のグラフは、過去10年間の米国の政府債務残高の推移です。
GFDEBTN


上の二番目のグラフは、過去10年間の米国の政府債務残高のGDPに対する比率の推移です。
GFDEGDQ188S



【内訳】
国内市場性債務:115.77
海外市場性債務:0.018
国内非市場性債務:0.398
海外非市場性債務:4.743
合計:16.738(+4.5%)
米国名目GDP(2013年2Q) 16.661
米国債務残高/GDP比 100.4%


単位:兆ドル
括弧内は前年同月比


2013/9 LA港・取扱量 -4.57% 前年同月比 ▼

2013年9月の米・ロサンジェルス港のコンテナ取扱量(季節調整前)は、71.0万TEUsとなり、前年同月比で、4.57%の減少となりました。
PORT OF LA


また、同月の米・ロングビーチ港のコンテナ取扱量(季節調整前)は、58.7万TEUsとなり、こちらは、前年同月比で、14.7の増加になりました。
PORT OF LONG BEACH


上のグラフは、ロサンジェルス地区(ロサンジェルス港とロングビーチ港)に入出庫するコンテナ数の12ヶ月移動平均の1996年からの推移です。
青い線が入庫数、赤い線が出庫数です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、最初のグラフをクリックしてください。
LA area Port Traffic in September


12ヶ月移動平均を見ると、トレンドとしては、入庫量は増加傾向、出庫量はやや減少傾向にあります。
これにより、米国の貿易赤字は拡大傾向にあることが推測されます。

2013/9 米・建築請求指数 54.3 △

米国建築家協会(AIA)から、2013年9月の米国の非住宅建設ABI指数(建築請求指数)が
発表され、前月から0.5ポイント増の54.3ポイントとなりました。


強気と弱気の分かれ目である50ポイントを、過去13ヶ月間のうち、12か月間で上回っています。


上のグラフは、1996年からのABI指数(建築請求指数)の推移です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
AIA: Architecture Billings Index Increases in September


ABI指数(建築請求指数)は、非住宅部門(ホテル、オフィスビル、学校、病院など)の建築活動の先行指標です。


商業用ビルのデザインなどの請求増減を調査したもので、商業用不動産の9~12カ月後の建築活動を示す先行指標とされています。

2013年10月23日水曜日

2013/8 米国債・海外保有残高 -0.1% 前月比 △

 
 
米財務省から、2013年8月末時点での海外保有分の米国債残高が発表され、5兆5888億ドルとなりました。前月比で、0.1%の減少で、5か月連続の減少となりました。
前年同月比では、2.7%の増加です。


上の最初のグラフは、1970年からの海外保有分の米国債残高の推移です。
以下のリンクから開けます。
FDHBFIN


上の二番目のグラフは、上位五か国の国別の米国債保有額を表しています。
前月からブラジルとOPECの順位が逆転しています。


【米国債海外保有分残高】
合計 5588.8(+2.7%)
M2 10767.9
M2占有率 51.9%


米財務省
FRB Current Release
単位:10億ドル
括弧内は前年同月比

2013/10 米・化学活動バロメーター 93.7 ▼

米国化学評議会から発表された、2013年10月の化学活動バロメーター(CAB)は、前月比0.1ポイント減となりました。
前年比では、2.6%の増加です。




上のグラフは、1979年1月からの化学活動バロメーターの3か月移動平均の推移です。


注)
化学活動バロメーターは、米国の化学工業業界の活動状況を示す指標で、景気のピークに対して、平均8ヶ月先行し、景気のボトムに対して、平均4ヶ月先行すると言われています。


◆◆◆


上のグラフを見て分かるように、化学活動バロメーター(CAB)は、景気後退の開始と終了に対して、数か月先行して、ピークとボトムを付ける傾向があります。

2013/9 米・雇用統計 失業率 7.2% ▼ 雇用者数 +14.8万人 ▼


米・労働省が2013年9月の雇用統計を発表し、非農業部門の雇用者数は、前月比14.8万人増、失業率は前月から0.1ポイント低下し、7.2%となりました。




上の最初のグラフは、1960年からの失業率の推移です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、二番目のグラフをクリックしてください。
September Employment Report: 148,000 Jobs, 7.2% Unemployment Rate


上の二番目のグラフは、米国の過去の景気後退で、雇用者数が減少を始めた月を起点にして、何ヶ月目に何%の雇用が失われているかを表したグラフです。


今回の景気後退では、雇用者数の減少開始から、2013年9月時点で、69ヶ月目に入っており、約1.3%の雇用が失われたままになっています。


注)米国は人口が増えているので、もし、景気後退前の水準に雇用者数が回復したとしても、その時点では、失業率は、悪化していることになります。


◆◆◆


9月の雇用統計は、悪い点は少ないものの、雇用者数の伸びが小さく、緩慢な雇用回復が続いていることを裏付けていました。


個別の項目を見ると、以下のとおりです。


1.労働力率が変わらない中で、失業率が低下した。(良い点)
2.平均週間就業時間は、前月と変わらず。(中立)
3.平均時給は、前月から増加した。(良い点)
4.経済的理由によるパートタイム雇用者数は、変わらず。(中立)
5.地方政府部門の雇用者数は増加した。(良い点)

2013年10月22日火曜日

2013/3Q 主要銀行貸出動向 住宅ローン需要D.I. +14 =>

日本銀行が発表した、2013年3Qの主要銀行貸出動向アンケート調査(2013年10月分)によると、住宅ローンの資金需要D.I.は、前期と変わらず、14ポイントとなりました。


住宅ローンの資金需要D.I.の4四半期移動平均は、13.25となりました。
こちらは、8四半期連続の増加です。




資金需要の拡大要因は以下のとおりです。


①住宅投資の拡大 2.20(+0.28)
②個人消費の拡大 1.40(-0.06)
③個人所得の減少 1.13(+0.05)
④貸出金利の低下 1.60(-0.17)
⑤その他 1.80(+0.03)


注)数値は、重要 <3> やや重要 <2> 重要でない <1>の平均値。
括弧内は、前期比。


上のグラフは、2001年4Qからの住宅ローンの資金需要D.I.の推移です。
ノイズを減らすために、4四半期移動平均をプロットしています。


◆◆◆


資金需要の拡大要因として、住宅投資の拡大が伸びているのは、消費税増税前の駆け込み需要と考えられます。


また、来月に発表される、個人向け住宅ローン新規貸付額も、前期と同水準となることが予想されます。

2013/9 米・中古住宅販売 年率529万戸 ▼



全米リアルター協会(NAR)から、2013年9月の米国の中古住宅販売と中古住宅在庫が発表され、
中古住宅販売戸数は、前月改定値より1.9%減少し、季節調整済みの年率換算で529万戸となりました。
中古住宅在庫は、前月と同水準の221万戸となりました。




上のグラフは、米国の中古住宅に関する以下の推移です。
・販売戸数(1994年より)
・在庫戸数(2001年より)
・在庫戸数の前年同月比(青線)と販売に対する在庫比率(赤線)(2001年より)


拡大図は、以下のリンクを開いて、各グラフをクリックしてください。
Existing Home Sales in September: 5.29 million SAAR, Inventory up 1.8% Year-over-year


中古住宅在庫は、現在の販売ペースでは、5.0ヶ月分となり、前月より上昇しましたが、依然として、過去の平均である6ヶ月を下回っています。


中古住宅在庫の前年同月比は、1.8%増となり、31ヶ月ぶりに前年同月比でプラスに転じました。


◆◆◆


米国の中古住宅在庫は、今年の初めにも底を打ったと考えられます。
この結果、住宅価格の上昇は抑制され、投資目的の資金流入も減少していくと考えられます。

2013年10月21日月曜日

2013/9 街角景気 住宅関連の現状DI 61.6 △

内閣府が2013月9月の景気ウォッチャー調査(街角景気)を発表し、住宅関連の現状判断DIは、前月よりも6.4ポイント上昇して、61.6ポイントとなりました。
5ヶ月ぶりの上昇です。


良いと悪いの分かれ目である50ポイントを、10ヶ月連続で上回りました。


住宅関連の現状判断DIの12ヶ月移動平均は、前月よりも1.09ポイント上昇して、56.67ポイントとなりました。
こちらは、10ヶ月連続の上昇となりました。
また、調査開始以来の最大値を更新しました。




上のグラフは、2001年9月からの全体の現状判断DI(灰色)と住宅関連の現状判断DI(赤色)の12ヶ月移動平均の推移です。


◆◆◆


上のグラフを見て分かるように、2001年9月から2012年7月ぐらいまでは、全体の現状判断DIと住宅関連の現状判断DIの動きに、大きな差異は、見られませんでした。


ところが、2012年8月に、野田内閣にて消費税増税法案が成立すると、全体の現状判断DI(灰色)は、下降線を辿る一方で、住宅関連の現状判断DI(赤色)は、景気後退期間中にも関わらず、上昇を始め、景気後退が終了すると、さらに、急角度で上昇し、全体の現状判断DIとの差は大きく開くこととなりました。


これは、明らかに、消費税増税が住宅の駆け込み需要を刺激している為と考えられます。

2013/10/3週 日本の倒産 大型 0 中小規模 3

2013年10月第3週の日本の大型倒産(負債200億円以上)は、有りませんでした。
14週連続で大型倒産が発生しませんでした。


負債200億円未満の中小規模の倒産は、3件でした。
TDB


中小規模の倒産で、最も負債額が大きかったのは、TH販売株式会社の48.7億円でした。

2013/10/3週 黒点数 136=>117 Max:166 Min:117

2013年10月第3週の黒点情報・・・黒点数は、110台とほぼ変わらず。






2013/10/15 13:57 太陽風は500km/秒台の高速風になっています。Cクラスのフレアが続いています。
2013/10/16 12:21 1865黒点群でMクラスのフレアが2回発生し、活発な活動が続いています。
2013/10/17 10:08 太陽ではCクラスのフレアが続いています。太陽風はやや高速です。
2013/10/18 12:32 M1.2の中規模フレアが発生しました。太陽風はやや低速になっています。
2013/10/19 10:27 Cクラスのフレアが続いています。太陽風はやや低速で、磁気圏も静穏です。


◆◆◆


活発な太陽の活動が先週も続いていました。
Mクラスの中規模フレアも複数回発生しました。
可視光画像を見ても、地球への影響にも引き続き注意が必要な状況と思われます。

2013年10月20日日曜日

1962年~1967年の米国債イールドカーブ

上の最初のグラフは、1962年5月10日から1967年12月29日までの、米国債イールドカーブの推移です。

上の二番目のグラフは、1963年1月から1967年12月の米国の新築住宅販売の推移です。

【データ源泉】


・米国債イールドカーブ = 10年物米国債利回り - 3ヶ月物米国債利回り


・10年物米国債利回りは、米国債市場の利回りを取得。FRB Selected Interest Rates (Daily) - H.15


・3ヶ月物米国債利回りは、既発債市場の残存期間3ヶ月の利回りを取得。3-Month Treasury Bill: Secondary Market Rate (DTB3)


・ノイズを除去するために、米国債イールドカーブは、90日移動平均を取得。


【分析】


・1966年11月7日~1967年3月27日に、米国債イールドカーブは、マイナスを付け、その後の景気後退を示唆していた。


・新築住宅販売などの他の先行指標も、米国の景気後退入りを示唆していた。HSN1F


・しかし、実際には、米国は景気後退に陥らなかった。


・この理由は、ベトナム戦争拡大により、米国により大規模な軍事費の支出が行われ、景気を刺激したからだと考えられる。

2013/9 首都圏マンション平米単価 71.1万円 △

民間の不動産経済研究所から、2013年9月の首都圏マンション平米単価が発表され、前年同月比22%増の71.1万円となりました。


首都圏マンション平米単価の12ヶ月移動平均は、前月より1.1万円増の67.5万円となりました。
最高値を更新しました。




上のグラフは、2005年12月からの首都圏マンション平米単価の推移です。


トレンドを分かりやすくするために、12カ月移動平均を取り、さらに、見易さのために、そこから、50万円を引いた値をプロットしています。

2013年10月19日土曜日

2013/9 成田・羽田空港貨物取扱量 +0.6% 前年同月比 ▼

東京税関が発表した、2013年9月の成田・羽田両空港の航空貨物取扱量の合計は、前年同月比0.6%増の17.9万トンとなりました。


過去12ヶ月の平均では、前月比8万トン増の9.6万トンとなりました。18ヶ月連続の増加です。




上のグラフは、2003年12月からの成田・羽田両空港の航空貨物取扱量合計の推移です。
ノイズを減らすために、12ヶ月移動平均を取り、見やすさのために、5万トンを減じた値をプロットしています。

2013年10月17日木曜日

2013/10/2週 米・失業保険申請 35.8万件 ▼

米・労働省から2013年10月第2週の米国の新規失業保険申請件数が発表され、前週改定値から1.5万件減って、35.8万件となりました。
新規申請件数の4週移動平均は、前週から11,750件増えて、33万6500件となりました。


上のグラフは、2000年からの米国の失業保険週間申請件数(四週移動平均)の推移です。


拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Weekly Initial Unemployment Claims decline to 358,000


◆◆◆


新規失業保険申請件数は、各州政府の統計値を集計して求めているため、連邦政府機関の閉鎖の影響を受けませんでした。

2013/9 首都圏マンション発売戸数 前年同月比 77.2% △

民間の不動産経済研究所が発表した、2013年9月の首都圏マンション発売戸数は、前年同月比77.2%増の5963戸となりました。

首都圏マンション販売戸数の12ヶ月移動平均は、前月比5.0%増の4539戸となりました。
5ヶ月連続の増加です。


グラフは、2005年12月からの首都圏マンション販売戸数の推移です。
トレンドを分かりやすくするために、12カ月移動平均をプロットしています。

2013/9 首都圏マンション契約率 83.5% △


民間の不動産経済研究所から、2013年9月の首都圏マンション契約率が発表され、前月比2.0ポイント増の83.5%となりました。
好不調の分かれ目とされる70%を8カ月連続で上回りました。


首都圏マンション契約率の12ヶ月移動平均は、前月より1.18ポイント増の78.03ポイントとなりました。
こちらは、5ヶ月連続の増加です。




上の最初のグラフは、1994年12月からの首都圏マンション契約率の推移です。


上の二番目のグラフは、2003年1月からの首都圏マンション契約率の推移です。


どちらのグラフも、トレンドを分かりやすくするために、12カ月移動平均をプロットし、さらに、見易さのために、50ポイント引いた値をプロットしています。

2013年10月16日水曜日

2013/9 住宅メーカー5社 受注速報 上昇傾向


住宅メーカー5社が発表した2013年9月の受注速報は、過去1年間の平均の前月比で、全5社が上昇傾向を示していました。


住宅メーカー5社:積水ハウス(↑)、旭化成ホームズ(↑)、三井ホームズ(↑)、大和ハウス工業(↑)、パナホーム(↑)


上の最初のグラフは、2011年1月からの住宅メーカー5社の受注速報(注文住宅)の推移です。


上の二番目のグラフは、2006年1月からの住宅メーカー5社の受注速報(注文住宅)の推移です。


◆◆◆


5%の消費税率が適用される期限である9月に大幅な戸建請負の駆け込み需要が発生したと考えられます。

2013/9 パナホーム 受注速報 前年同月比 +17% ▼

パナホームが発表した2013年9月の受注速報は、戸建請負が金額ベースで前年同月比、
17%増となりました。
前月より、9ポイントの低下です。


過去一年間の増加率の平均は、前月から2ポイント上昇して、15%増となりました




上のグラフは、2012年3月からのパナホームの受注速報(戸建請負)の推移です。
ノイズを減らすために、前年同月比の12ヶ月移動平均をプロットしています。


注)
戸建住宅のみの数値で、分譲や集合住宅は含まれていません。

2013/9 三井ホーム 受注速報 前年同月比 +68.9% △

三井ホームが発表した2013年9月の受注速報は、新築注文住宅の金額ベースで、前年同月比(単月)、68.9%増となりました。
前月から、36.5ポイントの上昇です。


過去一年間の増加率の平均は、27.5%増となり、前月より4.9ポイントの上昇でした。




上のグラフは、2010年9月からの三井ホームの受注速報(新築注文住宅)の推移です。
ノイズを減らすために、前年同月比の12ヶ月移動平均をプロットしています。