2014年2月16日日曜日

2014/2 世界の小麦需給 在庫率 26.1% ▼

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2014年2月報告)によると、期末在庫率は、前月報告より、0.3ポイント減って、26.1%となりました。





供給量:711.89(+8.5%)
消費量:703.39(+3.6%)
需給バランス:△8.50
期末在庫量:183.73(+4.5%)
期末在庫率:26.1%(+0.2ポイント)


単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比


【需給】
生産量は、米国で乾燥等の影響により減少となるものの、カナダで夏の好天等により単収が上昇し史上最高、ロシア、ウクライナ等旧ソ連諸国、EU 等で増加となることから、世界全体で前年度を上回り史上最高となる見込み。また、消費量もインド等で増加し史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。


【価格】
2013年1月以降、米国冬小麦地帯での乾燥の継続から一旦上昇したものの、2月以降の降雨・降雪による乾燥懸念の後退から7ドル/bu前後に値を下げた。3月中旬に、とうもろこしに追随し一時上昇したものの、3月末の米国四半期在庫報告で市場予想を上回る在庫となったことから値を下げた。4月以降、米国で冬小麦の凍害や乾燥による作柄の悪化懸念、春小麦の作付け遅れ等から6ドル台後半から7ドル台前半で推移した。6月以降、中国の旺盛な輸入需要があるものの、米国産冬小麦及び春小麦、北半球の小麦生産地での収穫の進展と世界全体の豊作見込みから、6ドル/bu台前半で推移。9月中旬以降、アルゼンチンの霜害による作柄不安や四半期在庫報告での米国産への旺盛な飼料用需要等から一時7ドル/bu台に値を上げたものの、10月中旬以降は、2014/15年度の米国産冬小麦等の初期生育が順調なことや、カナダ、豪州の潤沢な輸出余力から値を下げた。その後11月後半以降も、カナダの史上最高の生産量見込み、豪州の生産量の上方修正等による世界的に豊富な供給量見込みや米国産の低調な輸出需要等から値を下げ、現在は5ドル/bu台後半で推移。

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