米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2016年2月報告)によると、2015/16年度の期末在庫率は、33.6%となりました。
前月から1.2ポイントの上昇です。
上のグラフは、1960年からの世界の小麦の期末在庫率の推移です。
注) 点線は、全期間の期末在庫率の平均値(29.5%)です。
供給量:735.77(+1.4%)
消費量:711.41(+0.8%) 需給バランス:△24.36 期末在庫量:238.87(+11.4%) 期末在庫率:33.6%(+3.2ポイント)
単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足 出典:米国農務省 括弧内は対前年度比
【需給】
生産量は、インド等で減少するものの、ウクライナで春の降雨による作柄改善から増加、中国、豪州等でも増加することから、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。また、消費量は、EU で飼料用需要が増加すること等から史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
【価格】
2015年1月以降、世界的に潤沢な在庫・供給量が改めて確認される中、米ドル高の進展による米国産の割高感、米国大平原での降雨・降雪による土壌水分量の上昇、4月以降の米国春小麦の作付進展等から4ドル/bu台後半まで値を下げたものの、5月以降、米国冬小麦の多雨による作柄悪化懸念・収穫遅延等から6ドル/bu近くまで値を上げた。7月以降、世界全体の供給量が潤沢なこと、米国での収穫進展等から値を下げたものの、9月以降、黒海沿岸地域や豪州での乾燥懸念等から値を上げた。11月以降、米国産冬小麦の作柄改善見込み等から値を下げ、現在は4ドル/bu台後半で推移。 |
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