2013年8月29日木曜日

ブラジルの国内輸送コストの問題

Corn & Soybean Digest が、トウモロコシや大豆などのブラジル産穀物の輸出の障害となっている、輸送コストの問題を取り上げています。




上のグラフは、中国の上海まで大豆を輸出した場合のコストを、米国のアイオワ州産の場合(上段)とブラジルのマットグロッソ州産の場合(下段)で比較したものです。
内訳として、農家収入(紺色)、産地から港湾までの国内輸送コスト(赤色)、港湾から上海港までの外洋輸送コスト(緑色)に分けて表示しています。


このグラフを見ると、特に、ブラジルの産地から港湾までの国内輸送コストが米国の三倍強と、目立って高コストであることが分かります。


記事を読んでみると、ブラジルの輸送インフラの問題は、以下のように、早期には解決が困難であるという印象を持ちます。


・ディーゼル燃料価格の高騰。
・ブラジルの新しい労働法では、トラック運転手により多くの休憩時間を与える必要があり、5万人の追加雇用が必要だが、ブラジルの失業率が歴史的な低水準にあり、新規採用は困難。
・ブラジルの道路網の近代化投資額は、GDPのわずか0.8パーセント。
・ブラジルの建設中の中央大陸鉄道路の進捗率は、まだ、53パーセント。

0 件のコメント:

コメントを投稿